宋襄の仁のことわざの意味とは?使い方も含めて徹底解説!

宋襄の仁 useless tender feeling
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助けた相手から裏切られたり、助けなくてもいい敵を助けてしまった時・・・

[chat face=”びっくり.jpg” name=”あわてんぼちゃん” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あぁぁぁっ・・・・余計な事しちゃったよ―――!!

[/chat]

そんな事をしでかしてしまった時、結構あるのではないでしょうか・・・?

相手に情けを掛けても報われれば良かった良かったで終われるものの、

報われなかった時、

宋襄の仁(そうじょうのじん)と言う事が出来ます。

[chat face=”びっくり.jpg” name=”あわてんぼちゃん” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ソウジョウノ・・・ジン・・・??なんだって・・・?

[/chat]

そんなあなたは必見!本記事を読んで使い方をマスターしてください!!

それでは、はじまりはじまり~

読み方 宋襄の仁(そうじょうのじん)
意味 相手に無用のあわれみをかけ、それがもとで酷い目に遭うこと
使い方 情けを掛けて助けたのに、裏切られてしまった場面
類義語 敵に塩を送る(てきにしおをおくる)

相手を利する(あいてをりする)

英文訳 useless tender feeling(不必要な優しさ )

 

目次

宋襄の仁(そうじょうのじん)

宋襄の仁 useless tender feeling

 

 

 

 

[box02 title=”由来”]

中国の書物である”春秋左伝しゅんじゅうさでん”の”十八史略”に記載があります。

そうの国の襄公じょうこうがかけた情けが由来です。

((原文))

宋子姓 商紂庶兄微子啓之所封也 後世至春秋

有襄公玆父者 欲霸諸侯 與楚戰

公子目夷 請及其未陣撃之 公曰、君子不困人於阨

遂爲楚所敗 世笑以爲宋襄之仁

((対訳))

宋は子姓の国で、商紂王の兄である微子啓びしけいが封国された(= 土地を諸侯に分与すること。また、その土地)ところでした。

後に時代が春秋時代になって、襄公、茲父という人物が出てきて 諸侯に対して覇者となろうと望み、楚と戦いになりました。

君主の子である目夷は、「楚軍がまだ陣型を整えないうちに出撃しよう」と君主に願いました。

ですが、君主襄公は

「君子とは、人が困窮している時につけ込んだりしないものだ」

と言い、相手が陣形を整えるのを待ち、結果 襄公の軍は楚に敗れてしまいました。

世間の人は笑ってこの事を”宋襄の仁といったのでした。

[/box02]

[chat face=”angel.png” name=”てんしちゃん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]つまるところ・・・”余計な事をした”という事ですね[/chat]

「意味」相手に無用のあわれみをかけ、それがもとで酷い目に遭うこと

宋襄の仁 useless tender feeling

 

このことわざは もともと、古代中国 春秋時代に起こったそうの戦争である”泓水おうすいの戦い”のお話から生まれました。当時 楚は大国で強大な戦力を持っており、宋を圧倒していました。

楚軍と宋軍は泓水のほとりで、戦うことになりました。

楚軍と宋軍は小さな川を挟んで対峙しました。楚軍は宋軍を攻撃する為に川を渡り始めました。宋の宰相は川を渡っている最中の楚軍を攻撃するべきだと宋の襄公に進言しましたが、襄公はこれを却下します。

何故なら、アンフェア=不公平であったからです。

川を渡った楚軍は、大群が故 陣形を整えるのに時間が掛かりました。

これまた攻撃のチャンス!と、再び宰相は襄公に楚軍を攻撃するべきだと二度目の進言しましたが、襄公は首を縦に振らず、完全に楚軍が体勢を整えるのを待っていたそうです。

結果は火を見るより明らかで、宋軍は大敗してしまいました。

卑怯な事をしたくないという余計な温情をかけ、不利を承知で正々堂々と戦った。まさに”行き過ぎた理想主義が己の首を絞めてしまった”時に使うことわざと言っても過言ではないでしょう。

[chat face=”angel.png” name=”てんしちゃん” align=”right” border=”gray” bg=”none” style=””]もともと”宋の襄公が敵にかけた情けのことだったのですね![/chat]

「使い方」情けを掛けて助けたのに、裏切られてしまった場面

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ばあさん、聞いとくれ!![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あらまぁ、一体全体・・・どうされたのですか?![/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]飲み仲間の八兵衛め!先日、心を入れ替えて働くと言ったから、信じて庄屋の下働きの口利きをしてやったのに!あいつめ、あろうことか 店のお金を盗んで夜逃げしおった!![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まぁっ!それは大変・・・宋襄の仁とはまさにこの事ですね・・・とにかく、庄屋さんの所へ今から向かいましょう!![/chat]

このように

情けを掛けて助けたのに、裏切られてしまった場面でも

宋襄の仁(そうじょうのじん)

を使うことが出来ます。

[chat face=”angel.png” name=”てんしちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]””とは”他人に対する親愛の情、優しさ”の意味を持っていて、儒教で最重要だとされている”五常の徳のひとつなんですよ!

[/chat]

「例文」悪い例と良い例

宋襄の仁

 

相手に猛烈なアタックをして相手チームは怪我で一人退場となっている。この好機をみすみす逃しては、宋襄の仁となってしまう。

[chat face=”nigaoe_tsuda_umeko.png” name=”ひらめきおばさま” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]この場合は、自分達が故意にぶつかって相手に怪我を負わせ、退場させていますね。アンフェア極まりない行為をして勝ちを目指している際は正々堂々とは程遠く、本ことわざは使えません![/chat]

現在相手はファールをして退場となりメンバーが一人少ない。ここで相手の穴をついてどんどん攻撃しないと宋襄の仁となってしまう

[chat face=”nigaoe_edogawa_ranpo.png” name=”ふむふむおじさま” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]一人少ないチームをフルメンバーで攻撃する事は、良心は傷んでしまうかもしれないが、なにも自分達に非が合ってこうなったわけではない。この様なチャンスをみすみすと見逃してはいけないという使い方は、まさに!であるな [/chat]

 

「類義語」宋襄の仁2つ紹介

宋襄の仁 useless tender feeling

 

 

 

 

 

敵に塩を送る(てきにしおをおくる)

争っている相手が苦しんでいる時、苦境に立っている時は 助ける。敵の弱みにつけこまない。

((使用例))

ライバルである同僚Aであるが、先日上司にこっぴどく怒鳴られていた。敵に塩を送ると言う程ではないが、気晴らしに飲みにでも誘ってみよう。

相手を利する(あいてをりする)

競争相手を有利にさせる。相手に利益を与える。

※相手が不利な状況やピンチな状態ではなく、ただ利益を与える、相手の得となるような言動や行動を起こす際に使用する。

((使用例))

今回は競合他社で働いているパートナーのキャリアに利するところが多かったため、微力ではあるが消費者という立場からそのキャンペーンに協力をした。

 

「英訳] useless tender feeling

宋襄の仁 useless tender feeling

 

useless tender feeling (不必要な優しさ)

((単語チェック))

useless・・・役に立たない、不必要な

tender・・・思いやりがあって 優しい ※gentleやkindが似たような意味

feeling ・・・気持ち

((使い方))

Her husband has been out of work since he lost his job, but she says she can’t leave him. I think she has useless tender feelings for him.

彼女のご主人が失業して以来、彼は働いていないのですが、彼女は別れられないと言います。私が思うに 彼女は、彼に不必要な優しさを抱いている。

[chat face=”nigaoe_tsuda_umeko.png” name=”ひらめきおばさま” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]アメリカの school lunchでも大人気!老若男女問わず大好きメニュー”Tender Chikin“の”Tender”は、”優しい”という意味ではなく、”柔らかい”という意味で使われるんですよ!”Tender”は割と良く使われますが、意味が違う事にご注意下さいな[/chat]

ご参考までに!!

まとめ

宋襄の仁 useless tender feeling

 

今回は宋襄の仁ということわざを紹介致しました。

他人に対する親愛の情思いやりを表す””が含まれているので、

一見すると良い意味なのかなぁ?と思ってしまいがちですが、実はまらない情けをかけてしまったが故、酷い目に遭ってしまうことを意味していたのですね。

確かに・・・そんな状況って、人生の中では大小問わず誰にでもありますよね。

テスト期間中に友達の勉強を一生懸命手伝った結果、自分の勉強が間に合わず 徹夜で勉強しなければならなかったとか・・・授業をサボりがちな学友に情けでノートを貸してあげたら、カンニングの材料に使われていたとか・・・(筆者経験談!)

[chat face=”komatta_man2.png” name=”なんだかなくん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]こんなんだったら、あの時そうしなければ良かったなぁ[/chat]

なんて、後の祭り・・・後悔しているかと言えば、それはそれで良い思い出なのですが・・・なかなかその時には難しい判断ですね・・・

思いやりを持って相手に接する事はとても大切ですが、一方でどこまでやってあげるべきか、現状をしっかりと見極めなければならないと言う教訓めいた今回のことわざ。

宋襄の仁になりかねないよう、人との関わり方を日頃から気を付けていきたいものですね。

いかがでしたか?明日から日常会話にどんどん取り入れて頂き、ワンラック上のみなさんになって下さいね!!

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