小異を捨てて大同に就くってなんでしょうか?!どんな意味があるのでしょう?!
私は全く聞いたことがなかった、このことわざ。みなさんはいかがでしょうか?
意味は、少しぐらいの意見の違いは無視して、大勢の支持する意見に従うことです。
また、部分的な違いはあっても、根本的に重要な点での一致をとるという意味もあるようです。
世の中にはたくさんの人がいて、考え方は人それぞれです。細かな部分での違いはあっても気にせず、おおまかで一致するところで意見をすり合わせていかないと意見がまとまらないこともありますね。
本記事では、「小異を捨てて大同に就く」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 小異を捨てて大同に就く(しょういをすててだいどうにつく) |
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意味 | すこしぐらいの意見の違いは無視して、大勢の支持する意見に従う。
部分的な違いはあっても、根本的に重要な点での一致をとる。 |
使い方 | 大勢の人の意見をまとめる時や、重要な点での一致をとる時に使う |
英文訳 | ・Ignore some disagreements and follow the opinions of many.
(いくつかの意見の相違を無視し、多くの意見に従ってください) ・Consistency in fundamentally important points, albeit with partial differences. (部分的な違いはあるものの、根本的に重要な点での一貫性) |
類義語 | 大同小異/同工異曲 |
小異を捨てて大同に就くとは
[box01 title=”由来”]『荘子・天下』の「大同にして、小同と異なる、此を之れ小同異と謂ふ」から[/box01]
【意訳】
「大同」というのは「大きな概念では同じ」ということで、
「小同」というのは「小さな概念では同じ」ということです。
『大同にして小同と異なる』というのは、「大きな概念では同じこと」と、「小さな概念では同じこと」とは、異なっています。これを『小同異』といいます。
『万事畢く同じく、畢く異なる』というのは、万物はみな同じだが、みな異なっている、ということでこれを『大同異』といいます。
※上記の引用は「大同小異」に関する記事です。
「意味」わずかな意見の違いでも、重点が一致する意見に従う
小異を捨てて大同に就くとは…
わずかな意見の違いがあっても、重要な点が一致している意見に従うこと
大勢の意見をまとめるのは大変ですから、みんなの意見を聞いてほとんどの人が言っていることと同じ意見に従うことってありませんか?
そういうときにこのことわざを使います。
一人一人の意見に従ってあげたい気持ちもありますが、いろいろな事情でそうもいかないこともありますよね。意見を出してくれたみんなが納得する答えを出すには「小異を捨てて大同に就く」ことも必要です。
※「大同」は多くの人がまとまること。「小異」はわずかに違うこと。
「ことわざのイメージ」
・たくさんの意見をまとめるときに使う
・ほとんどの人が言っている意見に従うということ
[chat face=”22102608.jpg” name=”べんきょう猫” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]意見をまとめる立場の人は大変だにゃ~[/chat]
「使い方」色んな意見をまとめる時に使う
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]昨日、集落の寄り合いがあったんじゃが、色んな意見が出てまとめるのが大変じゃったよ…[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]あら、それは大変でしたね。人が多いとそれだけ色んな意見が出ますからねぇ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]そうなんじゃよ。全然まとまらないから小異を捨てて大同に就くことにしたよ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]うんうん、そうしないといつまでも寄り合いも終わりませんしねぇ。みんなの意見をうまくまとめられてよかった。[/chat]
「例文」小異を捨てて大同に就く 悪い例と良い例
自分の意見を通したいから耳を塞いで小異を捨てて大同に就きました。
なんということでしょう!
自分の意見だけが通ればいい時に使うことわざではありませんので、この例文は間違っています。
みんなの意見を聞き、まとめるために小異を捨てて大同に就いた。
ちゃんとみんなの意見を聞いてまとめる時に、このことわざを使っていますね!
「類義語」 小異を捨てて大同に就く 2つ紹介
①大同小異
[jin-iconbox03]読み方:だいどうしょうい
意味:大体同じで細かい点(だけ)が異なること。
例文:50分授業も、45分授業も大同小異だった。[/jin-iconbox03]
②同工異曲
[jin-iconbox03]読み方:どうこういきょく
意味:音楽や詩文などで、その技量が同じでも味わいや趣がまちまちであること。転じて、見た目は異なるが、内容は似たり寄ったりであること。
例文:チョコスナックもスナックチョコも、同工異曲だな![/jin-iconbox03]
「対義語」 4つ紹介
小異を捨てて大同に就くの対義語は見当たりませんでしたが、類義語の「大同小異」の対義語が見つかりましたので載せておきます。参考になさってください。
①大同小異⇔大異小同(だいいしょうどう)
「大異小同(だいいしょうどう)」は「細かい点では同じだが、大きくみれば異なる」こと。
②同工異曲⇔千差万別(せんさばんべつ)
様々に異なり、同じではないこと。「千」と「万」は数が多いことを示す。「差別」は「違い」という意味。
③同工異曲⇔雲泥万里(うんでいばんり)
非常に大きな違いがあること。天と地ほどかけ離れていること。天にある雲と地にある泥では万里もかけ離れていることから。
④同工異曲⇔多種多様(たしゅたよう)
種類や性質、状態などが様々であること。「多種」は「多くの種類」、「多様」は「多くの様態」という意味。
「英文」小異を捨てて大同に就く 2つ紹介
①Ignore some disagreements and follow many.
<div class=”simple-box7″><p>意味:いくつかの意見の相違を無視し、多くの意見に従ってください。
Ignore…無視
some…いくつかの
disagreements…意見の相違
follow…従う
many…多くの</p></div>
②Consistency in fundamentally important points, albeit with partial differences.
<div class=”simple-box7″><p>意味:部分的な違いはあるものの、根本的に重要な点での一貫性
Consistency…一貫性
fundamentally…基本的に
important…重要
points…ポイント
albeit…とはいえ
with…~と
partial…部分的
differences…違い</p></div>
まとめ 小異を捨てて大同に就く
小異を捨てて大同に就くということわざについて解説しました。
[box03 title=”小異を捨てて大同に就くとは…”]読み方:しょういをすててだいどうにつく
意味:すこしぐらいの意見の違いは無視して、大勢の支持する意見に従う。部分的な違いはあっても、根本的に重要な点での一致をとる。
由来:『荘子・天下』の「大同にして、小同と異なる、此を之れ小同異と謂ふ」から[/box03]
全然違う意見をあわせるのではなく、少し違うところは目をつぶっておおまかなところで同じな意見に従う時に使いましょう!
いかがでしたか?
難しい言葉がたくさん出てきて疲れてしまったかもしれませんね。(私は疲れましたw)
この記事がみなさんのお役に立てると嬉しいです!
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
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