「朱に交われば赤くなる」ということわざを知っていますか?
一度は聞いたことがある、という人も多いのではないでしょうか。
人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなる、ということなのです。
詳しい意味までは知らなかったわ…という方、ご安心ください!
本記事では、「朱に交われば赤くなる」という言葉の意味や類義語、使い方などわかりやすく解説していきます。
しっかり理解して知識を深めていきましょう!
読み方 | 朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる) |
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意味 | 人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなる |
使い方 | 周りに影響されてしまうとき |
英文訳 | ・If you lie down with dogs, you will get up with fleas. (犬と一緒に寝れば蚤をもらう) |
類義語 | 麻に連るる蓬/虱は頭に処りて黒し/水は方円の器に随う |
朱に交われば赤くなるとは
「由来」中国の「太子少傅葴」
「朱に交われば赤くなる」は魏の政治家であり学者であった傅玄の『太子少傅葴』に出てくる言葉で、中国の古いことわざとして知られる「近墨必緇、近朱必赤」が由来となっています。[chat face=”男の子2-1.png” name=”できる君” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]墨に近づけば必ず黒く、朱に近づけば必ず赤くなるという意味なんだよ[/chat]
「意味」人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなること
「朱に交われば赤くなる」とは、人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなるということをいいます。
人は環境によって変わります。他人や周りの意見などに影響されて、その場の状況に染まってしまったりします。
このことは状況の良し悪しに関係なく起こりうることなので、悪い人達と関われば悪くなり、良い人達と関われば良くなるという意味です。
[chat face=”女の子-2.png” name=”わかるちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「朱に交われば赤くなる」は、悪い方に染まってしまうという意味で使われるんだって!気を付けて使わなきゃ[/chat]
「使い方」周りに影響されてしまうとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]隣の孫は、遊んでばかりで、成績が落ちてきたらしいぞ[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうみたいですね。奥さんが嘆いていたわ[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なんでも、勉強せずに遊び歩いている友達と付き合いだしたらしいな[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まさに、朱に交われば赤くなるですね。困ったものです[/chat]
「例文」望ましくない状況を説明するとき
・朱に交われば赤くなるというけれど、姪っ子は塾に行きだしたら周りの子に影響されて、ぐんぐん成績が伸びてきたみたい。
[chat face=”先生-3.png” name=”ものしり男先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「朱に交われば赤くなる」は悪い意味の時に使われるんだよ。注意しようね。[/chat]
・妹は、金遣いの荒い友達と付き合うようになって、すっかり浪費家になってしまった。まさに朱に交われば赤くなるだわ。
・朱に交われば赤くなるというし、素行の悪い人たちとは距離をとったお付き合いをしています。
[chat face=”女教師-3.png” name=”ものしり子先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]善悪の価値判断は人によって違うけれども、その人によって望ましくない状況を説明しているのね[/chat]
「類義語」朱に交われば赤くなる3つ紹介
・麻に連るる蓬⇒麻は真っ直ぐ伸びるので、中にまじった蓬もつられて曲がらずに育つことから、善人と付き合えば、感化されて特別な事をしなくても自然に善人になるということ
・虱は頭に処りて黒し⇒白い虱も黒い髪の毛の中にいれば黒くなることから、人も周りに感化されて良くも悪くも変わるということ
・水は方円の器に随う⇒器に水を入れた時、水は器の形になることから、人も環境によって良くも悪くもなるということ
[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]周りに影響されるということじゃな[/chat]
「対義語」泥中の蓮
「泥中の蓮」とは、汚れた環境の中でも、影響されずに清らかにしていることのたとえです。
[chat face=”先生-3.png” name=”ものしり男先生” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]汚れた環境とは「物理的に汚い環境」という事ではないよ。人の欲望や悪い感情などが多い環境のことを指しているんだ。[/chat]
「英文」2つ紹介
(犬と一緒に寝れば蚤をもらう)
・Bad company corrupts good character.
(悪い付き合いは良い性格を崩壊させる)
[chat face=”外国人-3.png” name=”えいごちゃん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]人は環境に左右されやすいことのたとえね。2番目の表現は聖書の言葉なのよ[/chat]
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「朱に交われば赤くなる」の意味は、人は関わる相手や環境によって、良くも悪くもなること、でしたね。
人は生きていく上で、どうしても他人と関わっていかなければいけません。
「この人の考え方、素敵で憧れるな」「真似したいくらいのセンスだわ」などと思える人達とだけ一緒にいられたらいいのでしょうが、そういう訳にはいきませんよね。
でも、どんな相手に対しても意識をしっかり持って、自分の気持ちがブレないようにすれば、朱に交われば赤くなるという事も避けられるのでは…
そんな風に、色々な人と良い関係を築いていけたら素敵ですね。
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