竹に雀(たけにすずめ)の意味とは?使い方や例文・類義語を徹底解説!

竹に雀
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竹に雀とは

このことわざ、皆さんはご存知でしょうか?
なんだかとても美しい情景が浮かぶことわざですが、一体どういう意味なのでしょう??
早速、徹底解説しちゃいます。

それでは、Let’s スタート!

読み方 竹に雀(たけにすずめ)
意味 ①取り合わせの良い事の例え ②竹に雀のいる図柄 ③紋所の名
使い方 「青い空に白い雲。とても美しくて、まさに『竹に雀』だなぁ」
英文訳 It is a bamboo sparrow / Good combination
類義語 松に鶴・梅に鶯・牡丹に蝶・柳に燕

 

目次

竹に雀とは

竹に雀

[box03 title=”由来・語源”]日本画のモチーフには、よく竹と雀が使われる。
竹に雀が止まった図柄が格好のもの(似つかわしいもの)である事から、「取り合わせのよい事の例え」という意味で使われる様になった。

家紋として使用していたのが、かの有名な上杉家と伊達家
元々は上杉家が使っていた様だが、伊達政宗の大叔父に当たる伊達実元という人物が、越後守護大名の上杉定実の所へ養子になるという話があった。
その際お引き物として贈られたのが「竹と雀の家紋」だったらしい。
その後、養子になる話はなくなったが、家紋は伊達家で大切に使われたとの事。

ちなみに、上杉家のご先祖は公家の藤原氏。
藤原北家勧修寺流という一門が、「竹に雀」の家紋を使っていたのが、元々の由来となる。

[/box03]

「意味」①取り合わせの良い事の例え ②竹に雀のいる図柄 ③紋所の名

『竹に雀』には、なんと3つも意味があります。

まず1つ目は、取り合わせの良い事の例え。
これは、竹に雀が止まっている図柄の取り合わせが良い事からきています。

次に2つ目は、日本画のモチーフ。竹に雀のいる図柄

最後3つ目は、紋所の名。笹竹で円を象り、その中で雀が向き合っている家紋。

「常緑の竹に群れを成す雀」という事で、一族の栄華や子孫繁栄を願う吉祥紋きっしょうもんの1つとされています。

ちなみに、伊達家の家紋は「竹に雀紋」の他に、豊臣秀吉から寄贈された「十六葉菊紋」「五七桐紋」「蟹牡丹紋かにぼたんもん」があります。
更にその他、伊達家の先祖が源頼朝から拝領した「三つ引両紋」「九曜紋」「鴛鴦の丸紋」「ナズナ紋」「雪に薄紋」等たくさんの家紋があり、その中でも有名なのが❞仙台笹❞と呼ばれる「竹に雀紋」という訳です。

 

「ことわざのイメージ」

物や色合いが合っている、2つのものの相性が良い様子。

 

「使い方」竹に雀

和菓子といえば・・・

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]この大福はいつ食べても美味しいのう[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]私達で作っている緑茶によく合いますねぇ[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]竹に雀、大福に緑茶じゃな。はっはっはっ[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]そうですねぇ、ふふふっ[/chat]

 

 

「例文」悪い例・良い例

実は相性×??

うさぎが人参を食べている姿は、何度見ても可愛いなぁ。竹に雀って感じね

これは、ニュアンスがちょっと違います。

ちなみに、うさぎはあまり生の人参は好みません。たとえ好んでも、与え過ぎると病気の原因にもなるので注意しましょうね。

苦味と甘味

このコーヒーとスイーツは、相性が良くて美味しいなぁ。まるで『竹に雀』だ。

ブラックコーヒーに焼き菓子、ミルク系コーヒーに苦めのチョコレート。合うんですよねぇ。
ちなみに、コーヒーとおせんべいの組み合わせも意外と良いんです。お試しあれ。

 

「類義語」竹に雀 2つご紹介

松に鶴

『竹に雀』と同じく、取り合わせの良い事の例え。花札の1月の札に使用されている絵柄。
中国では、鶴は鳥類の中で❝一品鳥❞と呼ばれる事もあるほどの高貴な鳥。亀や松と並んで好まれる慶事の鳥。
鶴は昔から長寿の鳥として、松は1年を通して青く茂る常緑樹じょうりょくじゅである事から、不老長寿を意味する。

 

牡丹に蝶

こちらも花札の6月の札に使用されている絵柄。
葛飾北斎と同じ時代を生きた絵師、酒井抱一氏の「飛ぶ蝶を喰わんとしたる牡丹かな」という佳吟が、花札のデザインに流れついている。
蝶には長寿の意味もある。従って、牡丹と蝶は不死不滅のシンボルとして武士の紋章ともなっている組み合わせ。

「対義語」竹に雀 2つご紹介

犬猿の仲

日本では、昔から犬と猿は仲が悪いとされていた事から、相性の悪い事の例え。互いにいがみ合う関係。
干支の順番や狩猟犬と野生の猿という狩猟時の関係性、自分の縄張りを守る犬と自分達の群れの縄張りを守る猿の性質の違い等、由来となっている説はいくつかある。

 

水と油

科学的に混ざり合う事がない水と油の様に、相性が合わず反発してしまったり仲が悪くなってしまったりする様子や、そういった関係性。
江戸時代、1768年~1831年頃の雑俳ざっぱい俳諧觿はいかいけいにて「寵さめて水に油となりにけり」という一文があり、ここで使われた水と油という言葉表現が由来となった説がある。

「英文」竹に雀 2つご紹介

It is a bamboo sparrow

意味:そのまま『竹に雀』

Good combination

意味:良い組み合わせ

 

まとめ

竹に雀とは
①取り合わせの良い事の例え ②竹に雀のいる図柄 ③紋所の名
と、3つの意味があることわざでした。
日本画や花札、武将に生き物に植物と盛沢山でしたね。
意味が3つあるというのも驚きでした。
自分だけの竹に雀を探してみるのも楽しそうですね。

以上、竹に雀について解説致しました。

最後までご覧くださりありがとうございます。

このことわざに関連するものが色々あって、個人的にとても興味深いです。
ことわざを通して他の事も知れてお勉強になるなんて、一石二鳥いやそれ以上かも!?
これを機に、花札や日本画を嗜んでみたり、上杉家と伊達家について調べてみたりすると、知識や趣味が増えて、豊かで楽しくなるかもしれませんね。

 

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