足るを知る者は富む(たるをしるものはとむ)とは?意味や使い方を徹底解説!

足るを知る者は富む
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皆さんは

[chat face=”2509296-5-scaled-e1638332913785.jpg” name=”欲しがりおじさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]あれも欲しいこれも欲しい!
あの人はあれを持っていて私は持っていない![/chat]

このように“自分にないもの”を求め過ぎてしまう傾向はありませんか?
このような欲求は際限がなく、いつの間にか心が疲弊してしまいます。

足るを知る者は富むということわざは「身分相応の現状に満足できる者は心豊かになる」という意味を持ちます。

本記事では、「足るを知る者は富む」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。

あなたも、この足るを知る者は富むということわざを学んで心安らかに過ごしてみませんか?

 

読み方 足るを知る者は富む(たるをしるものはとむ)
意味 満足することを知っている者は、たとえ貧しくとも心が豊かで幸せである。
使い方 ・心が豊かな人に対するほめ言葉。
・現状を受け入れて幸福に気づく事のたとえとして。
・人間の欲をいましめるとき。
英文訳 A contented mind is a perpetual feast.
(満足した心は永遠のごちそうである)
類義語 ・知足安分(ちそくあんぶん)
・富は足るを知るにあり(とみはたるをしるにあり)
・足ることを知れば福人(たることをしればふくじん)

 

目次

「足るを知る者は富む」とは

老子

 

足るを知る者は富むの由来は
古代中国の戦国時代の思想家である老子が記した『道徳経どうとくきょう』33章の一節です。

[box03 title=”道徳経33章”]

知人者智、自知者明。
他人を理解するのは普通の知恵のはたらきであるが、自分自身を理解することはさらに優れた知恵のはたらきである。

勝人者有力、自勝者強。
他人に勝つには力が必要だが、自分自身に勝つには本当の強さが必要だ。

知足者富、強行者有志。
満足することを知っている者は本当に豊かな者で、努力を続ける人間はすでに目的を果たしている。

不失其所者久。死而不亡者壽。
自分の本来の在り方を見失わない者は長生きをする。
死んでもなお本来の自分を忘れない者が真の長寿である。

[/box03]

知足者富、強行者有志。
足ることを知り満足し、向上心を持ち努力することも大切ということから、足るを知る者は富むの続きは向上心の大切さを説いています。

 

「意味」満足することを知っている者は心豊かである

お地蔵さん

 

足るを知る者は富むとは、
欲深くならずに分相応のところで満足することができる者は、心が豊かで幸福である。という意味です。

足る:満足している。  富む:豊かな。

「ことわざのイメージ」

・心おだやか
・謙虚
・日々の小さな幸せ
・感謝

[chat face=”2509296-6-scaled-e1638586420951.jpg” name=”満ち 足り子” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]人は欲深くなると、その結果 自滅してしまう事があるんですね。[/chat]

 

「使い方」内面が豊かな様子を表すとき

足るを知る者は富むということわざはどういう場面で使われるのでしょうか?
ためになるぞう爺さん達の実演をみていきましょう!

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]婆さんや、ずいぶんとニコニコしておるな!何か良いことでもあったのかのぉ?[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]お天気がよくて、爺さんと一緒に毎日こうして暮らしていることが幸せなのですよ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]婆さんのような人を足るを知る者は富むというのじゃな!わしも婆さんと暮らせて幸せじゃよ![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]幸せに気づけることが、本当の幸せですねぇ。[/chat]

 

[jin_icon_clover color=”#e9546b” size=”19px”]このように足るを知る者は富む物質的な豊かさよりも、内面が豊かである時に使われています。

[chat face=”2640673-3-scaled-e1637975453404.jpg” name=”役所勤めおっさん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]なるこ婆さんが、最後に深い言葉を言っていますね![/chat]

 

「例文」満足と感謝が大切

ここでは足るを知る者は富むを使った例文をご紹介していきます。
日常生活のどういう場面で使われるのか参考にしてみましょう。

「彼は足るを知る者は富むというように、現状に満足して毎日ぐうたら過ごしている。」

怠ける

 

[jin_icon_unlike color=”#e9546b” size=”18px”] 足るを知る者は富むということわざは、精神的に豊かであることを表しているので、上記の例は足るを知る者は富むを悲観的にとらえてなまけて暮らしている様子なので不適切です。

「彼は、いつも人と自分を比べて無い物ねだりばかりしている。
足るを知る者は富むということを知らないようだ。」

 

羨む

 

「彼女は質素だが毎日幸せそうに暮らしている。足るを知る者は富むとはよく言ったものだ。」

おにぎり作り

 

[chat face=”2640673-4-scaled-e1638323265529.jpg” name=”地黒ボーイ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]このように足るを知る者は富むということわざは、現状に満足することを探すということから感謝や謙虚な気持ちに気づくことができる言葉なんですね![/chat]

 

「類義語」3つご紹介

ここでは足るを知る者は富むと類似した意味をもつ言葉を、いくつかご紹介していきます。

知足安分(ちそくあんぶん)

[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]意味 高望みをせず、おのれの境遇に満足すること。

知足:足ることを知る。 安分:自分の境遇・身分に満足する。

[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]例文

知足安分の境地、何よりもむさぼる心があさましい、酒に対する私の態度はなんといふみにくさぞ。

参考文献:種田山頭火『旅日記』

京都の瀧安寺には「知足ちそく蹲踞つくばい」と呼ばれる手水鉢があります。

吾唯知足

 

この蹲踞つくばいには中央の水穴を「口」の字として共用して四方に文字が書かれており
吾唯知足:われ ただ たるを しる」と読むことができます。
この言葉の意味は「足ることを知る者は不平不満がなく、心豊かな生活を送ることができる」です。

京都を訪れる機会があれば、足を運んでみるのもいいですね。

 

富は足るを知るにあり

[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]意味:本当の豊かさは、身分相応に現状に満足することを知ることにこそある。

足ることを知れば福人

[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]意味:満足することを知ってこそ心豊かな人になれる。

福人:裕福な人、金持ち

[chat face=”2640673-5-scaled-e1638588585443.jpg” name=”満ち 太郎” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]上の2つの言葉は「足るを知る者は富む」を少し言い換えて、意味はほぼ一緒ですね。[/chat]

 

[box06 title=”あわせて読みたい”][jin_icon_book color=”#e9546b” size=”17px”]『ぼくはお金を使わずに生きることにした

著者:マーク・ボイル

イギリスで1年間お金を使わずに生活をする実験をした29歳の若者が、自らの生活をユーモラスにつづり、真の「幸福」とは「自由」とは何かを問いかけてくる痛快ノンフィクション。

 

[/box06]

 

「対義語」不満足は不幸である

足るを知る者は富むということわざの真逆の意味を指す言葉は存在しませんが、
「満足できない状態は不幸せだ」という表現が、足るを知る者は富むの対義語に近い表現だと言えます。

[chat face=”2509296-4-scaled-e1638331502600.jpg” name=”白金マダム” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]足るを知る者は富むを、そのまま反対にすると「足るを知らぬ者は貧しい」と言い換えることができます。[/chat]

 

「足るを知らぬ者は貧しい」のイメージ

・欲求不満
・無い物ねだり
・欲張り
傲慢ごうまん

 

欲求不満

 

「英文」満足した心は永遠のごちそうである

ここでは足るを知る者は富むを表現した英文をご紹介していきます。

 

ごちそう

 

A contented mind is a perpetual feast.

[jin_icon_pencil color=”#e9546b” size=”18px”]直訳 「満足した心は永遠のごちそうである。」

contented :満足した  mind:心
perpetual :永久的な  feast:宴会

 

[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”] 心が満ち足りているのは、絶えず宴会に出て、ごちそうをいただいているようなものだという訳から、満足感をもっていればいつまでも幸せに生きることができるという意味になります。

 

まとめ 足るを知る者は富む

幸せ

 

足りないものを手に入れてこそ幸福と思ってしまいがちですが、幸せでありたいなら今の自分自身に満足することを知るべきだと、このことわざでは説いています。

一見簡単そうに見えますが、人間そう簡単にはできませんよね。
そんな時は、今までの自分自身を「自分はこんなに多くのものを手に入れてきたんだな。」と認めて誉めてあげることが、足るを知る者は富むに近づく第一歩になるのではないでしょうか。

皆さんも「日々の小さな幸せ」探しを始めてみませんか?

足るを知る者は富む

由来:古代中国の戦国時代の思想家である老子が記した『道徳教』の一節。

意味現状に満足できる者は心豊かである。

使い方心豊かな人に対しての褒め言葉・欲張りすぎている人に対して戒めの言葉

注意点:「現状に満足すればよく、それ以上は何もしなくていい」という向上心や努力を否定している悲観的な意味ではなく、自分の本来あるべき姿を理解することの大切さを示唆しさしていることわざです。

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