多々益々弁ず(たたますますべんず)とは?意味・使い方などを解説します!

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多々益々弁ず(たたますますべんず)ってなんでしょう。

聞いたことのない今回のこのことわざ。

みなさんは聞いたことがありますか?

意味は、すぐれた能力で、仕事が多ければ多いほどたくみにやってのける。また、数量が多ければ多いほど都合がよいという意味です。

知ってるよーって人も、知らないよーって人も、今日は一緒に意味や使い方などを勉強していきましょう!

 

本記事では、多々益々弁ず」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。

 

読み方 多々益々弁ず(たたますますべんず)
意味 すぐれた能力で、仕事が多ければ多いほど巧みにやってのける。また、数量が多ければ多いほど都合がよい。
使い方 能うかぎり何事に向かっても多々益々弁じてほしいと私は思って居る[与謝野晶子『人及び女として(1916)』
英文訳 ・The more work there is to be done, the more skillfully it will be done.

(やるべきことが多ければ多いほど、巧くやることができる)

・The larger the quantity, the more convenient it is.

(量が多ければ多いほど、便利です)

 

目次

多々益々弁ずとは

多々益々弁ず

 

多々益々弁ずとは、すぐれた能力で、仕事が多ければ多いほど巧みにやってのけるという意味と、数量が多ければ多いほど都合がよいという意味があるようです!

どうしてこのようなことわざが生まれたのか?

ちょっと由来も見てみましょうね!

 

多々益々弁ず~由来~

「弁ず」とは、処理する、物事を取りさばくの意。

『漢書・韓信伝』にある以下の故事に基づく。

漢の高祖(劉邦)が、名将韓信に「私はどれほどの兵数の軍の将になれるか」と問うたところ、韓信は「十万くらいでしょう」と答えた。「では、君はどうか」と高祖が聞くと、韓信は「私は多々益々弁ず(多ければ多いほどうまく使いこなします)」と誇ったという。「益々」は「益」の一字でも表すため、「多々益弁ず」とも書く。「多々益々善し(良し)」ともいう。

引用:故事ことわざ辞典より

漢書(かんじょ)・・・漢文の書物。中国の書物。漢籍かんせき

韓信(かんしん)・・・中国しん末から前漢ぜんかん初期にかけての武将。

高祖(こうそ)・・・中国で、ある王朝を始めた最初の天子てんし

劉邦(りゅうほう)・・・前漢の初代皇帝こうてい

 

「意味」仕事が多ければ多いほど、巧くやる

多々益々弁ず

 

例えば仕事が多ければ多いほど巧くやるという意味や、数が多ければ多いほど都合がよいという意味が「多々益々弁ず」です。

 

「ことわざのイメージ」

・仕事が少ない時はなまけけるけど、多いとめちゃくちゃ働く

・たくさんのコンロがある方が、いっぺんに料理ができて便利

・コンビニはどこにでもあると都合がよい

「多々益々弁ず」の意味が、なんとなく分かってきましたね!

では次は、どのように使うのかを見ていきましょう!

 

「使い方」多々益々弁ず 会話文

 

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あぁ~、こんなんじゃ種を蒔き終わる前に日が暮れてしまうわい[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]なるぞうさん、どうかしましたか?[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]おぉ、なるこさん!それがのぉ、一つの穴に一つずつ種を蒔くのが大変でのぅ。もっと早く終わる方法はないものかのぅ?[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それならこの道具を使うと良いですよ!穴がたくさんあるし、種も蒔きやすいでしょう。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]本当じゃ!穴はあればあるほど便利じゃのぅ。多々益々弁ずじゃ![/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]さぁ、早く蒔き終えて一緒においしい大福をいただきましょう![/chat]

 

なるぞうさんの種を蒔くのに使った道具は、穴がたくさん開いているものでした。

穴があればあるほど(数が多ければ多いほど)都合がよかったようです。

 

「例文」多々益々弁ず 「悪い例」1つ「良い例」2つ

 

多々益々弁ず よく喋る人

お隣のお姉さんはとてもよく喋る人だ。多々益々弁ずとは、ああいう人のことをいうのだろう。

多々益々弁ずは、多弁(よく喋ること)と間違われることが多いようです。上記の例文は「よく喋る人」といっているので、間違った例文です。

みなさんも気を付けてくださいね!

 

多々益々弁ず 良い例

 

たこ焼きの鉄板の穴は、たくさんあればあるほど一度に焼けるので便利である。まさに、多々益々弁ずだ。

 

能うかぎり何事に向かっても多々益々弁じてほしいと私は思って居る

与謝野晶子*『人及び女として(1916)』

引用:コトバンクより

与謝野晶子さんについて詳しく知りたい方は、名前のリンクから飛んで見てみてくださいね!

 

「英文」2つ紹介します

多々益々弁ず やる事が多い

 

The more work there is to be done, the more skillfully it will be done.

意味・・・やるべきことが多ければ多いほど、巧くやることができる

・the more work there is to be done・・・やるべきことが多いほど

・the more skillfully it will be done・・・そのほうが、より巧くいきます

上の画像の女性は、仕事・家事・PTAと、やることがたくさんあって「いやぁ~!」となっていますが、きっとあの後巧いことやったのだと私は思います!

The larger the quantity, the more convenient it is.

意味・・・量が多ければ多いほど便利です。

・The larger the quantity・・・数量が多いほど

・the more convenient it is・・・便利であればあるほど

コンビニはたくさんあるので、とても便利ですよね!

 

まとめ 多々益々弁ず

意味や読み方などまとめますのでご覧ください!

[jin-iconbox08]読み方:たたますますべんず[/jin-iconbox08]

[jin-iconbox08]意味①:すぐれた能力で、仕事が多ければ多いほど巧みにやってのける

意味②:数量が多ければ多いほど都合がよい[/jin-iconbox08]

[jin-iconbox08]由来:『漢書ー韓信伝』より。高祖の「お前はどのくらいの兵力を統率できる?」という問いに対して、韓信が「私は兵士の数が多ければ多いほどうまくやれます」と答えたことから[/jin-iconbox08]

・多弁の意味で使うのは間違いですので注意してくださいね!

 

いかがでしたか?

私は、初めて聞いたことわざだったので、とても勉強になりました。

みなさんのお役に立てていれば光栄です!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

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