「立っている者は親でも使え」ということわざを知っているでしょうか?
聞いたことのある方が多い言葉だと思います。
「急用の時にはそばにいる人であれば親でも誰でも使った方が良い」といった意味を持ちます。
本記事では、「立っている者は親でも使え」という言葉の意味や使い方などを徹底解説していきます。
読み方 | 立っている者は親でも使え(たっているものはおやでもつかえ) |
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意味 | 急ぐ場合には、誰でもよいからそばにいる者に用を頼むのがよいということ |
使い方 | 座っている人が立っている人(特に目上の人)に用を頼むとき、言い訳として使うことば。 |
英文訳 | Need makes the old wife trot.(必要は老婆をも走らす) |
類義語 | 居仏が立ち仏を使う/入れ物と人はある物使え/立って居れば仏でも使う |
立っている者は親でも使えとは
[box03 title=”由来”]立っている者は親でも使えとは、急用のときは近くのすぐに動ける状態の人を誰でもいいから使えという意味で、親は敬われるべきもので用事を言いつけるなんてもってのほかだという儒教(じゅきょう)的な教えをベースにしたことわざです。[/box03]
「意味」急ぐ場合には、誰でもよいからそばにいる者に用を頼むのがよいということ
例えば、人に何かしてもらう時は、すわっている者に頼むより立っている者を使う方が手っ取り早いということ。
忙しいときは、手の空いている者なら誰を使ってもよいというたとえです。
また、立っている人に用事を頼むときに言い訳めかして使います。
「ことわざのイメージ」
- 面倒な事を状況に応じて、他者に頼む時の言い訳。
- 上司や親など目上の人に手伝ってもらうときの常套句(じょうとうく)。
「使い方」座っている人が立っている人(特に目上の人)に用を頼むとき、言い訳として使うことば。
ここでは「立っている者は親でも使え」の使い方を見ていきましょう。
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なるこさんの近くにあるみかんを持ってきて貰えないだろうか?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]はい、みかんどうぞ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ついでにお茶ももってきてくれないかい?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]はいどうぞ!でも立っている者は親でも使えといいますが、あんまりこき使わないでくださいよ![/chat]
「例文」立っている者は親でも使え例文2つ紹介
ここでは、立っている者は親でも使えということわざの例文を2つ紹介します。
- 「立っている者は親でも使え」とばかりに、息子から用事を次々に頼まれた。
- 「立っている者は親でも使え」というから、急用のときくらい上司に仕事を任せて帰れ。
実際に親に対して使ったり、他人に対して使う例文を紹介しました。
「類義語」立っている者は親でも使えの類義語2つ紹介
- 居仏が立ち仏を使う(いぼとけがたちぼとけをつかう):座っている者が、立っている者に用事を頼むたとえ。「居仏」は、座像(ざぞう)座っている仏のことです。
- 入れ物と人はある物使え(いれものととひとはあるものをつかえ):道具でも人間でも、手近にあるものを使って間に合わせよということです。
「対義語」立っている者は親でも使えの対義語1つ紹介
立ち仏が居仏を使う(たちぼとけがいぼとけをつかう):立っている者が、座っている者に用事を頼むたとえです。自分で出来ることを無精(ぶしょう)して人にさせるたとえになります。「居仏」は、座像(ざぞう)座っている仏のことです。
上記は立っているのか、座っているのかを逆にしてただただ面倒くさいから、自分のほうが動きやすい状況にいるが、自分より動きにくい座っている人に用事を頼んでいるということわざになります。
「英文」立っている者は親でも使えの英文を1つ紹介
立っている者は親でも使えの英文を紹介します。
Need makes the old wife trot.(必要は老婆をも走らす)
Need makes:~を行う必要がある
old wife :老婆
trot :早歩き 小走り
急に必要になった時には、老婆であっても走らせて用事を頼むという意味の言葉になります。
まとめ
今回は立っている者は親でも使えということわざを紹介させていただきました。
言葉だけ聞くと酷い奴だなと感じると思いますが、由来での意味だと急用時には目上の人でも使って構わないという意味ですので、時代が変わり段々とただただ面倒くさいときの言い訳として使うように変わってきています。
本来の由来を心に留めて、言い訳ではあまり使わないようにしたいですね。
由来と現代の使い方について、理解したうえで「立っている者は親でも使え」ということわざを使用するようにしましょう!
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