みなさんは天下取っても二合半(てんかとってもにごうはん)ということわざを知ってますか?
「天下を取った武将のご飯の話?」と思った人もいるのでは?
いえいえ、このことわざは戒め(教訓)を意味する言葉となります。
本記事では、「天下取っても二合半」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 天下取っても二合半(てんかとってもにごうはん) |
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ローマ字 | Tenka totte mo nigohan |
意味 | 欲張るなということ |
使い方 | 必要以上に欲張っているとき |
英文訳 | Even if you take power, you should not be greedy. |
類義語 | 起きて半畳寝て一畳/千石万石も米五合/立って半畳寝て一畳 |
天下取っても二合半(てんかとってもにごうはん)とは
たとえ出世し天下を取った人間でも、一食に二合半ほどの米を食べるのが限度であることから。
- 天下:実権をにぎって思うままにふるまうこと
- 合:お米を測る単位(炊飯前のお米の重さは150g、体積は180cc)

さて、炊きあがった二合半とは?
一合で普通盛りのお茶碗約2杯分なので、二合半=5杯分となります。



日本には両(重さ)や寸(長さ)など、昔使われていた単位があります。
今では国際単位であるg(重さ)やm(長さ)が一般的となりました。
最近ではなかなか見聞きしなくなりましたが、炊飯器は今でも合の単位が使われています。
「意味」 欲張るなということ
欲張るなという意味が天下取っても二合半です。
例え権力を手にした人でも、一食に食べれるのは二合半ほど。
それ以上を望むのは、欲張りすぎです。
自分の必要以上に欲張ることは良くないという戒めの意味が込められています。
「ことわざのイメージ」
- 欲張るなという戒め
「使い方」必要以上に欲張っているとき












「例文」悪い例と良い例
天下取っても二合半の悪い例と良い例を紹介します。
必要以上に欲張っているかが、ポイントとなります。
部長に昇進したぞ!天下取っても二合半だ!今日はたくさん飲むぞ!



宝くじが当たったぞ!しかし、天下取っても二合半。ケーキ食べ放題のお店に行くのはやめて、好きなケーキだけ買って帰ろう。



「類義語」天下取っても二合半 3つ紹介
天下取っても二合半の類義語を3つ紹介します。
ご飯を食べることや寝たり起きたりすることなど、日常生活で欠かせない「寝食」を例えとしていることわざが多いです。
起きて半畳寝て一畳
意味:人はむやみに富や地位を求めることはない
千石万石も米五合
意味: 必要な物が必要なだけあればいいということ
立って半畳寝て一畳
意味:人間が生活するのに無駄に広いのは不要ということ
「対義語」天下取っても二合半
天下取っても二合半の対義語はありませんが、欲張らないの対義語に近い言葉を紹介します。
元をとる
意味:それまでに費やした分を回収すること
どちらかと言うと悪い印象で使われる言葉です。
欲張りな人に対して使われることも多いですね。



「英文」Even if you take power, you should not be greedy.
天下取っても二合半の英文はありませんが、ニュアンスを伝えたいのであれば次の英文を紹介します。
Even if you take power, you should not be greedy.
(例え権力を握っても、欲張らないべきだ。)
- greedy:欲張り
まとめ
天下取っても二合半の意味は欲張るなということでした。
多くのことわざには、先人の知恵や経験からの戒めの言葉も多いです。
現代社会の私たちにも通じるところは多いので、教訓として学びましょう!
天下を取った人でさえ、米を食べるのは五合が限界である。必要以上に欲張るべきではないという戒め。
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