みなさんは天真爛漫(てんしんらんまん)ということわざを知っていますか?
有名な言葉なので聞いたことがある方も多いと思います。
・「天真」は純粋な性格
・「爛漫」は自然のままに輝き現れる様子。
この2つの言葉が組み合わさって
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。を意味します。
本記事では、「天真爛漫(てんしんらんまん)」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 天真爛漫(てんしんらんまん) |
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意味 | 飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。 |
使い方 | 基本的には褒め言葉として使います |
英文訳 | innocent、childlike、harmless |
類義語 | 純真無垢(じゅんしんむく)
天衣無縫(てんいむほう) |
天真爛漫とは
[box03 title=”天真爛漫の由来とは?”]
「天真爛漫」の由来は、中国の随筆集である『南村輟耕録(なんそんてっこうろく・『輟耕録』とも呼ばれる)』です。元の時代に陶宗儀(とうそうぎ)によって著された30巻からなる書物で、当時の風俗や歴史などが記載されています。
『南村輟耕録』の第20巻「狷潔」に、「嘗自写一幅。長丈余、高可五寸許。天真爛漫、超出物表」と記されおり、これが「天真爛漫」の由来です。絵の出来栄えを評した一文で、現代の日本語に直すと「嘗て(かつて)自ら一幅を写すに長さ丈余(じょうよ)、高さ五寸許り(ばかり)なるべし。天真爛漫、物表に起出す」となります。
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「かつて私は花の絵を描き、幅1丈(3m余り)。縦5寸(15cmほど)の作品を仕上げたが、飾り気がなく世俗を超えた出来栄えだった」という意味で、心の赴くまま屈託のない作品が出来上がった様子が伺えます。
「意味」無邪気なこと
「天真爛漫」は、飾り気がなくありのままで無邪気な様子や、そのような人柄のことを指す四字熟語です。
とくに子どもを指す場合が多く「天真爛漫な子だ」といったり、比喩表現として「あの人は子どものように天真爛漫だ」と大人に対しても使います。
「ことわざのイメージ」
明るくハッピーで、人気者な人イメージが強いですね。
「使い方」人をほめるとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]お隣のおばあちゃんはいつも明るくていい人だなあ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]本当に天真爛漫で素敵よね。[/chat]
「例文」
彼女は賢くてとてもまじめで天真爛漫という言葉がぴったりだ
無邪気な様を表すのでこの場合はあまり適していないかもしれません。
彼女は笑顔が素敵で天真爛漫な素敵な女性だ
「類義語」天真爛漫・2つ紹介
純真無垢(じゅんしんむく)
「純真」も「無垢」もともに、汚れを知らない清らかさや邪心のなさを指した言葉で、人をだましたり疑ったりすることを知らない純粋な性格のことをいう言葉です。
天衣無縫(てんいむほう)
「天衣無縫」は、天女の衣は針や糸を使われていないということで、技巧がなく、自然のままで完璧な美しさを持っていることを表しています。人為的でなく自然のままですばらしいということをいっており、「天真爛漫」の類語といえる言葉です。
「英文」天真爛漫・3つ紹介
innocent
「罪がない」という意味
harmless
無邪気な、悪意のない
childlike
子供のような、無邪気な、純真な
まとめ
ここまで天真爛漫の意味、使い方などについて述べてきました。
一つ注意点です。
天真爛漫という言葉は必ずしもポジティブな意味で使われるとは限りません。
「世間知らず」や「配慮に欠けている」という意味合いで使われることもあります。
特にビジネスシーンにおいて「天真爛漫」は、ネガティブな意味合いで用いられるケースもあります。誰かに「あなたは天真爛漫な人ですね」と言われたなら、自分では気づかないうちに、配慮が足りない行いをしてしまっているのかもしれません。
意味:生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。
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