皆さんは、「図南の翼」ということわざをご存じでしょうか。
初めて聞く方も多いと思いますが、意味は「大事業を計画して、それを成し遂げようとする姿の例え」です。なるほど・・。
本記事では、「図南の翼」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 図南の翼(となんのつばさ) |
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ローマ字 | tonan-no-tsubasa |
意味 | 大きな計画や目標を立てて、それらを成し遂げようとすること |
使い方 | 今の私には図南の翼を持つ気力がない。 |
英文訳 | wings of a plan of southern sea. |
類義語 | 図南鵬翼(となんほうよく) |
図南の翼とは
【由来・語源】
中国の思想家『荘子』の寓話 逍遥遊より
北の海に住んでいる鯤という巨大な魚は、空を飛びたいがために伝説上の巨大な鳥である鵬に化けます。そして、何千キロもの高さまで飛び上がって「南せんと図り(はるか南に行こうとして)」、何か月もかけて飛んで行くのだとか。このことから、「図南」で、物凄く大きなことをしようと考えることを表すようになりました。
空を飛びたかった魚が、鳥に化けて空を飛ぼうとする―こんな話から「図南の翼」という言葉ができたんですね。では、ここで語句の解説をします。
図…計画すること。企てること。
南…南方の大海を指す。
「意味」 大きな目標や計画を立てて、それらを成し遂げようとすること
例えば、どう頑張っても年商3000万円位しか稼げない会社が、『今年中に年商1億円突破させるぞ!』という目標を掲げて社長以下社員が一丸となって目標を達成するために頑張ることが「図南の翼」です。
「ことわざのイメージ」
傍から見たら、ほとんど無理とも思えるような目標や計画を掲げて、それに向かってまい進する―結果、やり遂げられたなら大成功ですし、うまくいかなかったにしても挑戦した事で新たな気づきや発見が生まれて、そこから次の行動につなげていくことができれば無駄なことは何もありません。
「使い方」大きな計画や目標を立てて、それらを成し遂げようとすること時










「例文」大事業や海外進出などの大きな計画を立てて、その目標を達成しようとすること。
私の娘は、いつか図南の翼を持った天使がやって来て自分の夢を叶えてくれると信じている。



僕には、3年以内に海外に支社を3つ構えて、全てを軌道に乗せるという図南の翼がある。何としても成功させるぞ!



「類義語」図南の翼
図南鵬翼…意味は図南の翼と同じです。
「英文」図南の翼
wings of a plan of southern sea.
・Wings of〜… 〜の翼
・Plan of〜… 〜の計画
直訳すると、「南海(ヘ飛び立つため)の計画の翼」となります。うまく英訳されているものですね。
まとめ
ここまで図南の翼について説明してきました。 まとめますと、
意味は「壮大な計画や目標を立て、(自分の力で)成し遂げようとする事」。
使い方として例文を1つご紹介しましょう。
彼女には、世界の長者番付トップ3に入るという図南の翼があります。
図南の翼という言葉を用いるのは、立てた目標や計画を自分が実行する時です。
翼そのものを表す言葉ではありませんので、気をつけましょう。
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