「虎の尾を踏む」なんてシチュエーションは動物園の飼育委員さんでもない限り、日常にはなさそうなことです。

自分たちの生活と虎のしっぽを踏むのは結びつかない感じがしますが、「虎の尾を踏む」は使いやすいことわざです!
読み方 | 虎の尾を踏む(とらのおをふむ) |
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ローマ字 | Tora no o wo fumu |
由来 | 中国の易経 |
意味 | とても危険なこと・とても危険なことを犯そうとすること |
使い方 | 危険なことと「危険なことをしようとすること」に使う |
類義語 | 虎の口に手を入れる |
英訳 | Treading on a lion’s tail.(ライオンの尾を踏む) |
虎の尾を踏む(とらのおをふむ)
由来 中国の占い&ハウツー本が由来
由来は中国の「易経」です。






原文は「虎尾を履む、人を咬まず」です。
「虎の尾を踏めば、人は噛まれる」という意味です。
もっと詳しく言えば、「虎の尾を踏むような危険なことをすれば必ず噛まれることになる。危険なことをするときは、覚悟するように」という意味になります。
意味 とても危険なこと・とても危険なことをしようとすること
意味は「とても危険なこと」です。
また、「とても危険なことをしようとする」ことも意味します。



使い方 危険なことそのものと「危険なこと」を犯す状況に使います
「危険なこと」自体と、「危険なことを犯す」ことに使えます。



例文 良い例・悪い例
虎の尾を踏むような気持ちで、不機嫌な上司に自分の失敗を報告した。



お小遣いを全額スマホゲームに使っていることがバレてしまい、虎の尾を踏むような気分だった。やはり、こっぴどく叱られた。
これだと、使い方として良くないです。
悪いことをしたのがバレた=バレた側からすれば危険なこと ではありますが、これは自分から「危険なこと」をしたわけではありません。



自ら「危険なこと」をしていない場合には、「虎の尾を踏む」は使えません。



注意 実は「虎の尾」単体だとこんな意味も…
「虎の尾」という名前の植物がいくつかあります。
なんとなく見覚えがあるこの観葉植物は「虎の尾」という名前があります。



また、こちらも「虎の尾」という名称の植物です。



類義語 「人を怒らせるような危険な行動をすること」を指す言葉が類義語です。
一般的な会話で使用されるような類義語はこちらです。
神経を逆なでする。
怒りに火をつける。
虎関連だと、「虎の口に手を入れる」という類義語もあります。



英訳 Tread on a tiger‘s tail.
英訳はこちらです。
Tread on a tiger‘s tail.「虎の尾を踏む」
- Tread on: ~の上を歩く、踏みつける
- tiger’s:虎の
- tail:尻尾
※黒澤明監督の”虎の尾を踏む男達”は“The men who tread on tiger’s tail.”と訳されています。
シッポを踏むと怖い動物は虎だけではない!!
Tread on a lion’s tail.「ライオンの尾を踏む」
- Tread on: ~の上を歩く、踏みつける
- lion’s:ライオンの
- tail:尻尾



虎やライオンは人間よりも強い印象があるので、どちらも「この動物を怒らせたら怖いことになる!!」というイメージがつきやすいですね。
もっと一般的で「英会話」で使うような表現はこちらです。
To take big risks. 「大きなリスクをとる」
- to take: ~を取る
- big: 大きい、大きな
- risks: 危険
英語で「引き寄せの法則」(Law of attraction)について書かれているサイト、The Law of Attraction.comに、to take big risks の例文がありますので、以下引用します。
If you’re trying to manifest something that involves a major change in your life, there’s probably at least some part of you that worries about taking big risks.
対訳 人生で大きな変化があるようなことを達成しようとするとき、大きなリスクをとることを心配するような部分も少しはあるでしょう。
まとめ
「虎の尾を踏む」は「非常に危険なこと」と「非常に危険なことをしようとすること」という意味です。



「虎」という動物は獰猛で威厳があるイメージなので、ほかにも多くのことわざが存在します。



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