提灯に釣鐘とは？ことわざの意味と使い方や例文や英文を解説

「提灯(ちょうちん)」と「釣鐘(つりがね)」って言葉を聞いたり見たりする機会もありますよね？飲食店の入り口に提灯が飾ってあったり、お寺にはもちろん釣鐘があります。

提灯も釣鐘もぶら下がっているし、何だか形も似てるような…。

本記事では「提灯に釣鐘ちょうちん　つりがね」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます！

読み方	提灯に釣鐘（ちょうちんにつりがね）
ローマ字	Tyouchin ni tsurigane
意味	形の似たものであっても重さが異なるため物事ものごとが釣り合わないことの例え 優劣をつけるのではなく比較にならないといったニュアンスが強い
使い方	彼女は育ちも良くお金持ちのお嬢様…自分とは提灯と釣鐘だけど諦めがつかない！
英文訳	直訳：Bells on lanterns(ベルズ　オン ランタンズ) Can a mouse fall in love with a cat?→後ほど解説
類義語	・月と鼈(つきとすっぽん) ・雲泥の差(うんでいのさ) ・天と地(てんとち)
対義語	・五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ) ・破れ蓋に綴蓋(われぶたにとじぶた)

提灯に釣鐘とは

由来・語源

室町時代後期むろまちじだいこうきの歌集、『新撰犬菟玖波集しんせついぬつくばしゅう』の一文に、釣鐘売つりがねうりが天秤棒てんびんぼうに提灯と釣鐘をぶら下げると片方が重くて扱あつかいにくい、といった意味の言葉が記載きさいされているのが由来とされています。

意味

優劣をつけて比較するというよりも「違い過ぎて比べられない」という意味合いが強いです。

不釣り合いな様子の表現として使われています。

浄瑠璃じょうるりや歌舞伎かぶきの演目である「仮名手本忠臣蔵かなでぼんちゅうしんぐら」には、身分が釣り合わない縁談えんだんを「提灯に釣り鐘」と表すシーンがあります。

このように、かつては男女の家柄いえがらや身分の違いを理由に縁談えんだんを断る際にも「提灯に釣鐘」はよく使われていました。

片方が重いことから「片重い」＝「片想い」を意味する洒落しゃれとして使われることもあります。

使い方

この例文のように、差がありすぎて比較対象にならない例えの意味合いで使います。

例文

類義語２つ紹介

対義語２つ紹介

英文

トムとジェリーのように、つまり猫とねずみという相反あいはんする存在で釣鐘と提灯が表現されています。

英文の訳のように、起こり得ない事象じしょうだというニュアンスが込められた表現となっています。

まとめ

それでは「提灯と釣鐘」のまとめです。

• 形の似たものであっても重さが異なるため物事ものごとが釣り合わないことの例え
• 優劣をつけるのではなく比較にならない様さま
• 物事の不釣ふつり合いな様子を表す
• 片方が重い様子から「片思い(重い)」という洒落しゃれとして使われることもあった

このことわざを調べるにあたり、個人的に感じた点がありました。

最後までお読みいただきありがとうございました！