「雨後の筍(うごのたけのこ)」の意味とは?ことわざの使い方も解説!

雨後の筍
URLをコピーする
URLをコピーしました!

「雨後の筍(うごのたけのこ)」ということわざをご存知ですか?

「ものすごい速さで成長すること」じゃない?と思った方も多いかもしれません。

でも実は、何かをきっかけに、似たような物事が相次いで現れることを意味します。

本記事では、ことわざの意味や類義語、使い方などを詳しく解説していきます。正しい使い方をマスターしましょう!

読み方 雨後の筍(うごのたけのこ)
意味 あることをきっかけに、似たような物事が相次いで現れること
使い方 一人の行動をきっかけに他多数が行動するとき
類義語 雨後春筍(うごしゅんじゅん)・ひっきりなし
英文 Similar things turning up one after another.          (似たような物事が次々と繰り返し起こる。)
目次

雨後の筍(うごのたけのこ)

竹林たけのこは成長が速いことで有名ですが、

なんと1日に1メートル伸びることもあるのだとか!ご存知でしたか?

特に雨のあとは、たくさんのたけのこが地上に顔を出してきて、あっという間に大きな竹に成長してしまいます。そのため雨が降った日の翌日は一斉にたけのこを収穫するのだとか。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]ここで豆知識じゃ。

たけのこという漢字は「竹かんむり」に「旬」と書くな。さて、1ヶ月を3つに分けて上旬、中旬、下旬と君も呼ぶじゃろう?そう、旬とは10日間のことなんじゃ。筍は地上に顔を出してから10日もすれば竹になってしまうためこの漢字が当てられたんじゃ。[/chat]

「意味」似たような物事が相次いで現れること

新芽

雨後の筍とは、何かをきっかけに、似たような物事が相次いで現れることを意味します。

ことわざのイメージ

よく、日本人は行列が好きと言われますよね。あなたも一度は行列に並んだことがあるのでは?

誰か一人が並び始めたのをきっかけに「なんだか良さそう!じゃあ私も!」と次々に人が並び始めていくのです。そんなイメージです。

「由来」雨あがりに次々と出てくるたけのこ

雨後の筍の由来

雨が降った後、たくさんのたけのこが地上に出てくることから。

春になると地上に出てくるたけのこですが、

特に雨が降ったあとには、ポンポンポンッ!と次々と地上に顔を出し始めるのです。

「雨をきっかけに顔を出す大量のタケノコ」

この様子から、何かをきっかけに、似たような物事が相次いで現れることを「雨後の筍」と言うようになりました。

「使い方」一人の行動をきっかけに他多数が行動するとき

ドミノ倒し

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]昨日うちのマンションで火事があったのよ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]えっ!大丈夫だったの?[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]すぐに鎮火して大事には至らなかったわ。でも何が問題かっていうとね、サイレンが鳴っているにも関わらず「誤操作じゃないか」って話あっているばかりで誰一人として逃げようとしないのよ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]みんなが避難していないなら大したことないだろう、って思ってしまう集団心理ってやつか!それで君はどうしたの?[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]私は構わず避難したわ!そうしたらね、雨後の筍のごとく住民全員が焦って避難しはじめたのよ。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]君の行動力は素晴らしい!ぜひ見習いたいよ。そしてみんな無事で良かった![/chat]

「例文」雨後の筍の例文3つ紹介

最近の彼の成長っぷりといったらまるで雨後の筍のようだ。

「ものすごい速さで成長すること」という意味ではありません。

それでは正しい使い方を3つの例文でみていきましょう。

①京都の美味しいバームクーヘンを有名タレントがyoutubeで紹介したのをきっかけに、雨後の筍のように購入希望者が殺到し、なんと1年先まで予約いっぱいとなったそうだ。

②隣町に新しい駅ができ、雨後の筍のごとく高層マンションがたちはじめ、古い町並みは消えてしまった。

③メイが壁の隙間を指でつついた途端、雨後の筍のごとく、まっくろくろすけたちが現れ逃げていった。

「類義語」雨後の筍の類義語2選

雨後春筍(うごしゅんじゅん)

雨後春筍うごしゅんじゅんとは、何かをきっかけに、似たような物事が相次いで現れること

雨後の筍同じ意味です。

例文:清掃ボランティアの人員が集まらず困っていたが、クラスの人気者である彼女が立候補したとたん、雨後春筍のごとく立候補者が続出した。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「雨後春筍」中国北宋時代の文人・張耒ちょうらいの詩「食筍からできた四字熟語じゃ。[/chat]

ひっきりなし

ひっきりなしとは絶え間なくつづくこと。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「ひっきりなし」はよく聞くのう。会話でも使われやすい言葉じゃな。[/chat]

たけのこ」のことわざ3つ紹介

筍「雨後の筍」の他に、たけのこの特性をたとえにしたことわざを3つ紹介します。

筍の親勝り(たけのこのおやまさり)

筍の親勝りとは、子が親より優れていることのたとえです。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]たけのこは成長が早く、すぐに親竹より高くなってしまうからじゃな。[/chat]

雪中の筍(せっちゅうのたけのこ)

雪中の筍とは、得難いものを手に入れることのたとえです。

由来は、孟宗もうそうという親孝行な人物の話です。

昔々、中国二十四孝の一人である孟宗が、病気の母の欲しがる筍を探して雪の中を歩き回り、とうとう掘り当てて、孟宗の母は元気を取り戻した、という故事に由来します。  https://www.osakahonjou.com/shun/200804.htm

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]たけのこといっても色々と種類があるが、私たちが普段がよく口にするたけのこ「孟宗竹もうそうだけ」というんじゃ。孟宗とは人の名前なんじゃな。[/chat]

筍生活(たけのこせいかつ)

筍生活とは、たけのこの皮を一枚ずついていくように、服などの持物を少しずつ売り払って生活費に当てようやく食いつないでいるような暮らしのこと。

[chat face=”sennin_kuchu_fuyuu-e1623152304696.png” name=”くわしいぞう” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]たけのこの皮を剥いていく様子をたとえにしたんじゃな。余談じゃが、とうもろこし生活ってのもどうかのう?[/chat]

まとめ

いかがでしたか?

雨後うごたけのことは何かをきっかけに、似たような物事が相次いで現れること

ものすごい速さで成長することという意味は誤り☓

雨をきっかけに次々に顔を出すというたけのこの特性をたとえにしたことわざでした。

一人の行動をきっかけに他多数が行動するというのは、よく言われる日本人の特徴に当てはまっているので、このことわざを使う場面は意外と多いのかもしれませんね。

今まで違った意味で解釈してしまっていたという方も、今日からは自信を持ってぜひ使いこなしてみてくださいね!

 

よかったらシェアしてね!
URLをコピーする
URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる