いつの時代も戦争ってなくならないですよね。
今回はご紹介するのは、そんな戦争の愚かさを知り、平和を切望する思いから生まれたことわざです。
本記事では、「馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つ」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つ(うまをかざんのみなみにきし、うしをとうりんのやにはなつ) |
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意味 | 争いがなくなり、平和になったことのたとえ |
使い方 | これにて一件落着 |
英文訳 | Return the horse to the sun of Huashan and release the cow into the forest field. |
類義語 | 帰馬放牛 |
対義語 | なし |
馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つとは
周の武王が殷を滅ぼしたときに、戦争に使用した馬を崋山の南に帰して、武器を運搬させた牛を桃林に放ち、2度と戦争をしないことを民衆に誓ったことが由来です。
出典は『書経』の武成です。
翌日の癸巳(キシ)に越(およ)んで 王,朝(あした)に周より歩き、于(ゆ)きて商を征伐す。
翌日の癸巳になって、王は朝早く周から出かけていって、商を征伐した。
王商より来たり、豐(ホウ)に至る。
王は商から帰って、旧都の豐に着いた。
乃(すなは)ち武を偃(ふ)せ文を修め、
そこで武器はしまって文徳を布(し)き、
馬を崋山の陽(みなみ)に歸し、牛を桃林の野(や)に放(はな)ち
馬を崋山の南におくり、牛を桃林の野に放って、
天下に服せざるを示す。
天下にもう用いないことを示した。
「意味」 争いがなくなり、平和になったことのたとえ
馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つの意味は、2度と戦争を起こさないようにする、または、争いがなくなり、平和になったことのたとえです。
「ことわざのイメージ」
長きにわたる戦争が終わり、平和が訪れ、人々が幸せに暮らしているイメージです。
「使い方」これにて一件落着
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]長きにわたる戦争もこの辺で終わりにしないか?[/chat]
[chat face=”tameninaruzo2.jpg” name=”ためになるZO” align=”right” border=”blue” bg=”none” style=””]そうしよう[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”left” border=”green” bg=”none” style=””]ようやく、馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つことができましたね。明日から安心して眠れそうです。[/chat]
この例文のように、争いがなくなり、一件落着という意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」悪い例と良い例
悪い例と良い例を見ていきましょう。
馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つことをすれば、多くの人の命が犠牲になるでしょう。
これは、争いが起こることとして、使っているので、真逆の意味になってしまいます。
この世界の国々が馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つことができれば、戦争のない平和な世界になるでしょう。
私たちは決して、平和を諦めてはいけません。いつの日か平和が訪れると良いですね。
「類義語」帰馬放牛
類義語をご紹介します。
帰馬放牛は類義語と言うより、同じ意味です。
馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つを四字熟語にしたものです。
[box04 title=”例文”]帰馬放牛することで、もうこんな醜い争いをしないことを表明する。[/box04]
[box04 title=”例文”]帰馬放牛してもうこんな悲惨な戦争を繰り返させはしない。[/box04]
「対義語」なし
対義語はありませんでした。
「英文」Return the horse to the sun of Huashan and release the cow into the forest field.
直訳すると、以下のようになります。
馬を華山の太陽に戻し、牛を森の野原に放します
return the horse:馬を戻す、Huashan:崋山、release the cow:牛を放牧する
まとめ
いかがでしたか?最後にまとめておきましょう。
馬を崋山の陽に帰し、牛を桃林の野に放つとは、争いがなくなり、平和になったことのたとえ
昔から、戦争は良くないといった教訓があるのにも関わらず、未だに争いがなくなりませんね。
いつに日か、このことわざが忘れ去られるくらい平和が続く日が来るといいですね。
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