皆さんは、柔よく剛を制すということわざを知っていますか?
簡単に言うと、「弱そうなものが、強いものに勝つ」という意味です。
普段は聞き慣れないことわざですが、意味を知ると、とても簡単に使えそうですね。
本記事では、「柔よく剛を制す」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
それでは詳しく見ていきましょう。
読み方 | 柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす) |
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意味 | 弱そうなものが、強いものに勝つこと |
使い方 | 柔道で、小さい人が大きい人を投げ飛ばした時 |
類義語 | 茶碗を投げば綿で抱えよ 柳に雪折れなし |
英文訳 | Creaking doors hang the longest.(きしむ扉ほど長持ちする
Soft and fair goes far.(柔軟でフェアな人が成功する) |
柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす)とは
しなやかなものが、堅いものの勢いをうまく受け流して、最後には勝利する、ということ。
「由来」『三略』の一節
中国の兵法書(兵の使い方について説明した本)にある一節が由来です。
『三略』には「軍神に曰く、柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す(兵法の書にいう、柔らかいものはかえってかたいものを押さえつけ、弱いものはかえって強いものを押さえつける)」とある。
しなやかなものは、かたくて強いものの剣先をうまくそらして勝つということです。
「意味」弱くても柔軟性のあるものが、強いものにも勝てるということ
例えば、柔道で体が小さくても、体の大きな人を投げ飛ばすことがあります。
あれはまさに、柔よく剛を制すです。
小さくてもあきらめるのではなく、どうやったら体の大きいものに勝てるか
柔軟に考え、取り組んだ結果ですね。
「ことわざのイメージ」
- 小さくてもそれを生かして大きいものに勝つ。
- 柔らかく柔軟性を用いて、強いものに勝つ。
小さくても、弱々しくてもそれが強みになるイメージですね。
「使い方」強さではなく、柔軟性で勝つとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]昔、子供によく「勉強しなさい!」と強く言っていたんじゃ。勉強は大事だからのう。でもぜんぜんしないんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]わかります。うちの子も毎日早く宿題しなさい!と言っても、聞いてなかったです。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]それでな、うちの奥さんが自分で何か勉強をはじめてのう。そしたら子供も何も言わなくても勉強するようになったんじゃ。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]すばらしい!何も言わないで子供が勉強するようになったんですね。これは柔よく剛を制すですね。奥様の勝ちですね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]親の背中を見せるのでなく、強く言ってどうにかしようとしたワシの完全に負けじゃった。[/chat]
「例文」柔道で、小さな子が体格の良い大きな子を投げ飛ばしたとき
小さな子の方が体が柔らかいんですね。柔よく剛を制すだ。
柔軟性が必ず勝つという意味ではないです。やり方、考え方次第では弱いものが強いものに勝つという意味です。
小さな子があんなに大きな子を投げ飛ばした。すごい!まさに柔よく剛を制すですね。
弱そうな者が強いものに勝っている例ですね。
「類義語」柔よく剛を制すの類義語を3つ紹介
茶碗を投げば綿で抱えよ(ちゃわんをなげばわたでかかえよ)
茶碗を投げられたら、綿で受けとめようということ。
例えば、子供に腹の立つことを言われても、むきになって言い返さない方が良いということ。
大人らしく冷静に対応した方が勝ちですね。
柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)
柳の木は、やわらかく枝が垂れ下がっているので、雪が降り積もって折れることはない。
つまり、柔軟でしなやかなものは、堅いものより頑丈なのだということ。
「英文」柔よく剛を制すの英文を紹介
Creaking doors hang the longest.(きしむ扉ほど長持ちする)
- Creaking doors→きしむドア
- hang→つるす、掛ける
- the longest→1番長く
みしみし音を立てているドアはすぐに壊れてしまいそうだが、きしむことによって衝撃をやわらげ長持ちするということ。つまり、柔軟性がある方が長持ちちするということです。
Soft and fair goes far
- soft and fair→柔らかく、公平
- goes far→遠くに行く、成功する
柔軟性がありフェアな人が成功するということ。
「まとめ」柔よく剛を制す
スポーツで、弱そうな人が強そうな人に勝つと実に痛快ですね。
そして、そんなときは「柔よく剛を制すだ!」と簡単に使えます。
必ず柔軟なのもが勝つという意味ではない。
弱くても、小さくても、欠点があっても、やり方、考え方次第で強いものに勝てるということ。
何事も、自分は小さいから、弱いから、~だからとあきらめず、柔よく剛を制すですのでがんばりましょうね。
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