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子は三界の首枷とは?意味や使い方、類義語・対義語・英文を徹底解説!

子は三界の首枷

三界さんがい首枷くびかせ」ということわざをご存じでしょうか?

親は子どもにとらわれ一生自由を束縛そくばくされることのたとえです。

この意味だけ聞くと、子どもって嫌な存在だなと思われる方もおられるのではないでしょうか。

それでも、子どもに対する愛情がある限り、世話をしたい、相談に乗ってあげたい、困っているなら助けたいという気持ちから逃れられないものです。

今回は、そんなことわざについて書いてみたいと思います。

本記事では、「子は三界の首枷」ということわざの意味や使い方、類義語・対義語・英文を徹底解説していきます。

読み方 子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)
意 味 親は子どもにとらわれ一生自由を束縛そくばくされることのたとえ。
使い方 子どものことで苦労するとき
類義語 子が無くて泣くは芋掘いもほりばかり ほか
対義語 金宝かねだからより子宝こだから ほか
英 文 ・A child is an everlasting responsibility to parents.
・Children suck the mother when they are young and the father when they are old.

 

子は三界の首枷とは

子は三界の首枷

「三界」とは、仏教でいう過去・現在・未来のこと。
「首枷」とは、罪人の首にはめて自由を奪う刑具の一種。
子を首枷にたとえて、親が抱く子への愛情が深いからこそ、子のために自由を奪われるということ。
「子は三界の首っ枷」「親子は三界の首枷」とも。
『江戸いろはかるた』の一つ。

引用:故事ことわざ辞典

江戸いろはかるたはこちらです。↓↓↓

「意味」親は子どもにとらわれ一生自由を束縛されることのたとえ

泣き止まぬ子

三界は、過去・現在・未来の三世のこと。また、欲界・色界しきかい・無色界の全世界のことともいう。首枷とは、罪人の首にはめて自由を拘束する刑具。親が子供を思う気持ちのために、自分自身の自由を一生拘束されることをたとえていう。「親子は三界の首枷」ともいう。

引用:成美堂出版『ことわざ辞典2400文庫版』P142

欲界よっかい:食欲・淫欲・睡眠欲など本能的な欲望の世界

色界しきかい:欲や煩悩ぼんのうはないが、無色界むしきかいほど物質や肉体の束縛そくばくから脱却だっきゃくしていない世界

無色界むしきかい:肉身を離れ、物質の束縛そくばく離脱りだつした心のはたらきだけからなる世界

どれも、仏教に出てくる世界です。欲界は、実際に私たちにもある欲望なのでわかりやすいですね。あとの2つは理解するのが難しい世界です。

「ことわざのイメージ」

  • 親はいつでも子に振り回される
  • 子ども優先で、自分の自由は少ない
  • 子どもを思う気持ちがある限り束縛そくばくされ続ける

というようなイメージです。

Twitterにもこのことわざのことが書かれていましたので紹介します。

「使い方」子どものことで苦労するとき

そっぽをむく
ためになるぞう
ためになるぞう
ばあさんや、浮かない顔をしてどうした?
ためになるこ
ためになるこ
A子(娘)から電話があったんですよ。離婚したいからお金を工面してくれないかって。
ためになるぞう
ためになるぞう
まったく……子は三界の首枷じゃな。わしらが死ぬまで迷惑をかけるきじゃな?
ためになるこ
ためになるこ
そうはいっても、放っておくわけにもいきませんよ。とにかくまずは、理由を聞きにいかないと。

この例文のように、何歳になっても、子どものことで苦労するという意味合いで使っています。

これを参考に悪い例と良い例を作ってみました。

「例文」子は三界の首枷 悪い例・良い例

悪い例良い例

子どもはかわいい。子は三界の首枷というが、私たちが死ぬまで面倒をみるので好きなことだけして暮らせばいいよ。

この文章は、すっかり子どもに首枷をはめられて、子どものためだったらなんでもしてあげるというような感じです。

となると、このことわざの意味、『親は子どもにとらわれ一生自由を束縛そくばくされることのたとえ』と合っているんじゃないかと思えてしまいますが、自由を束縛されているわけではないんですよね。

この両親は、子どものために何かしてあげることを自主的にやっているのです。
しかも、このままだったら、子どもは自立できず、親がいなくなったら困るはずです。

子は三界の首枷とはよく言ったもので、うちの息子は何歳になっても自立出来ず、親のすねをかじっている。早く安心させてくれ。

子どもはかわいい。苦労もいとわないがこのままでは困る。かといって、見捨てることもできない。
早く、親は自由に、子どもは自立してくれという感じですね。

青空文庫で『子は三界の首枷』が登場する小説を見つけましたので紹介します。

先方でも小説家輩はゴロツキなりとそれ相応に髭をひねっているなるべし。
親類は法事の外に用なし。子は三界の首枷なり。門弟は月夜の提灯持なり。皆無きに如かず。(一部抜粋)

偏奇館漫録/永井荷風

 

「類義語」子は三界の首枷2つ紹介

泣く子をあやす

子が無くて泣くは芋掘りばかり

意味

子芋がついていなくて困るのは芋堀りだけで、苦労の種である子どもはいないほうが良いということ

子宝すねが細る

意味

子は宝だが、親はすねが細くなるほど苦労するものだということ

「対義語」子は三界の首枷5つ紹介

かわいい寝姿

どのことわざも意味はほとんど一緒なので、まとめて紹介させて頂きます。

  1. 金宝かねだからより子宝:多くの財宝よりも子どもの方が大切だということ
  2. 子に過ぎたる宝なし:子どもはどんな宝よりも大切だということ
  3. 子に勝る宝なし:子どもに勝てるものなどないということ
  4. 千の倉より子は宝:どんなにたくさんの宝よりも子どもにまさるものはないということ

「英文」子は三界の首枷2つ紹介

子を抱く母

A child is an everlasting responsibility to parents.

(和訳)子どもは親にとって永遠の責任である。

everlasting(永遠の)/responsibility(責任)/to parents(両親に)

Children suck the mother when they are young and the father when they are old.

(和訳)子どもが幼いときは母親の乳を吸い、長ずると父親のすねをかじる。

suck the mother(母を吸う)/when they are(~の時には)/when they are young(若い時)/when they are old(彼らが年を取ってから)

翻訳者の方が、Twitterに書かれていたのを紹介します。


まとめ

ひまわり畑の男の子

いかがでしたでしょうか。

中世以後の仏教的厭世えんせい思想(この世、人生をいやなもだと思うこと)を背景にして生まれたことわざということを聞くと、納得はできます。

しかし個人的には、子は三界の首枷といっても、子どものことで苦労するのは嫌なことではないので、一生束縛そくばくされるといったような苦しみはありません。

最後にポイントをまとめておきます。

  • 子は三界の首枷とは、親は子どもにとらわれ一生自由を束縛そくばくされること
  • 楽観的に考えると、子のために苦労するのは苦にはならない

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事の監修者
ことり
50代になってからwebライターという夢に出会いました。 好奇心旺盛で多趣味。とくに小説は40年近く書いています。 文章を書くのが好きというのが根底にあるので、今とっても楽しいです!
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