みなさん、こんにちは。
突然の質問ですが、日本のことわざに「猫の目」があるのを知っていましたか?
猫の目のような・・・と聞けば、なんとなく意味が分かる人はいるでしょう。
実は、猫は不思議な生き物で昔から「猫」をモチーフにした、ことわざや例えは少なくありません。
たくさんある中の、一部を紹介しましょう。
- 窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
- 猫に鰹節(ねこにかつおぶし)
- 猫に小判(ねこにこばん)
- 猫にまたたび(ねこにまたたび)
- 猫の首に鈴をつける(ねこのくびにすずをつける)
- 猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)
何故、こんなにも猫は私たちが使うことわざに登場するのでしょうか?
「猫」は古代からずっと人間の生活に影響を与えて来ました。「猫」と人間が共存してきた証は、途方もなく長い歴史から証明されます。
絶世の美女として知られるクレオパトラも「猫の目」の真似してアイラインを引いていたと言われています。
本記事では、「猫の目」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
読み方 | 猫の目 |
ローマ字 | Neko no me |
意味 | 物事の変化が激しいこと |
使い方 | 状況がめまぐるしく変わるとき |
類義語 | 女の心は猫の目 |
英文 | be as changeable as weathercock |
「猫の目」とは
「由来」良く分かるお話
猫の視力は人間の1/10ほどだと言われています。そして夜行性であるため、人間の7/1程度の光で充分なのです。
強い太陽の光が眩し過ぎる猫の目は、昼は細く縦長の瞳にしています。夜になると優れた動体視力を発揮するため、黒い瞳を大きくし狩りをする肉食動物のように、感覚や行動が鋭くなります。猫は瞳の大きさを変えることで、昼も夜も快適に暮らせるのです。この猫たちの状況に応じて瞳の大きさを、くるくると変えることから「猫の目」と、人々は比喩として使うようになったのです。
「意味」物事の変化が激しいこと
「猫の目」の意味を解説する前に、イメージを膨らませてみましょう。皆さんは「猫の目」と聞いて何を最初に思い浮かべますか?
ことわざのイメージ
・女性の目線
・猫は女性的な性格、犬は男性的な性格と言われやすい
・目で殺すと言われるほど重要なパーツ
「使い方」状況がめまぐるしく変わるとき
ああ、腹だたしい!
どうしたの?顔を真っ赤にして怒るなんて。
自治会長の上から目線は、もう許せんのじゃ!
でもよく野菜をもらうから、私にとっては助かる存在よ。
まあ…確かに・・・。特に最近は野菜が高騰しているから、ありがたいなぁ。
あら、少し気持ちが落ち着いたようね。
ふうむ、わしの早合点かも知れんな・・・。そう言われてみれば、自治会長は気前のいい男じゃ!
呆れた・・・、さっきまでの怒りはどこへ消えたのかしら?気持ちの切り替えが早いこと。まるで「猫の目」のようね。
良い例と悪い例「猫の目」
「猫の目」良い例
A:今日はすごく暑いな!冷房を付けよう。
B:つい、先日までコタツを出していたのにね。
A:そうだな、寒かったり暑かったりするから服装にも悩むよ。
B:最近の天候は「猫の目」のようだわ。
「猫の目」悪い例
A:あの子ったら、各部署の上司に対するゴマすりが上手いわ。
B:そうね「猫の目」のようだわ。
意見や行動が目まぐるしく変わるさまを言うので、この例は正しくありません。注意しましょう。
「類義語」女の心は猫の目
良く似たことわざを1つ紹介します。変わりやすいと言う意味が同じなので、一緒に覚えると便利ですよ。
読み方 | おんなのこころはねこのめ |
意 味 | 女心は猫の目のように、ころころと変わり気まぐれであること |
類義語 | 女心と秋の空 |
「英文」be as changeable as weathercock
直訳すると”cat’s eyes” になります。
しかし、ここでは『ことわざ』としての英文、”be as changeable as weathercock”を紹介します。
英単語 | changeable | 変わりやすい |
英単語 | weathercock | 風見鶏、心変わりしやすい人、日和見主義者 |
和 訳 | be as changeable as weathercock | 猫の目のように変わる |
まとめ
いかがでしたか?
今回は、古代から人間と共存してきた”猫”がモチーフになっている「猫の目」を紹介しました。
最後にもう一度、おさらいしましょう。
- 意 味 : 物事の変化が激しいこと
- 使い方 : 状況がめまぐるしく変わるとき
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