[chat face=”22410718-2-1.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]濡れぬ先の傘?転ばぬ先の杖みたいな感じのことわざかなぁ?[/chat]
そうです!濡れぬ先の傘とは、失敗しないように手回しよく準備をするたとえとして使われている、ことわざです。
本記事では、「濡れぬ先の傘」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。
それでは、詳しくみていきましょう!
読み方 | 濡れぬ先の傘(ぬれぬさきのかさ) |
---|---|
ローマ字 | Nurenu saki no kasa. |
意味 | 失敗しないように前もって準備をしておくことのたとえ。 |
使い方 | ・用心して準備しているとき。 ・物事の予防や準備を呼びかけるとき。 |
英文訳 | ・Forewarned is Forearmed.(警戒は警備なり) ・Prevention is better than cure.(予防は治療にまさる) |
類義語 | ・石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる) ・転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ) ・備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし) ・念には念を入れよ(ねんにはねんをいれよ) |
濡れぬ先の傘とは
<濡れぬ先の傘の由来>
雨が降って濡れる前に、手回しよく傘を用意しておく意味から。
※「降らぬ先の傘」とも言います。
「濡れぬ」の「ぬ」は「濡れる」の打ち消しの助動詞で、「濡れる先の傘」でも意味は変わらないが、ことわざでは「濡れぬ」を用いる。
[chat face=”22410718.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]打ち消しの助動詞とは、動詞の末尾につける否定する語のことを言います。
例:「もう、泣かぬつもりだ。」[/chat]
「意味」失敗しないように、あらかじめ用心することのたとえ
濡れぬ先の傘とは、失敗しないように前もって準備をしておく事のたとえとして、使われていることわざです。
「ことわざのイメージ」
- 用心深い
- 準備万端
- 慎重
「使い方」予期せぬ事態に備えて準備するとき
なるこ婆さんたちが「濡れぬ先の傘」を使って会話していますね。
どんな時に使うのでしょう?
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]おはよう!婆さん。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]爺さん、昨日は部屋の電気をつけっぱなしで寝てましたよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]はわわ!ごめんよ婆さん![/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]濡れぬ先の傘というように、人生何があるか分からないから、少しでも節約して貯金しておかないといけませんよ![/chat]
[chat face=”22410718-2-2.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]なるこ婆さんは、先の見えない将来に備えて、日頃から節約しているという会話に「濡れぬ先の傘」を上手に取り入れていますね![/chat]
「例文」失敗しないように前もって準備するとき
ここでは、良い例と悪い例を見比べて「濡れぬ先の傘」の使い方を勉強していきましょう。
「濡れぬ先の傘というように明日の朝までには、この仕事を終わらせてみせる!」
[chat face=”22410718-e1646188588623.jpg” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]上記の場合は、前もって準備するのではなくギリギリで間に合わせようとしているので、「濡れぬ先の傘」は不適切な表現ですね。[/chat]
「スケートボードで転んで痛い思いをしないよう、濡れぬ先の傘で、必ずサポーターを付けて乗るようにしている。」
「濡れぬ先の傘というように、デート当日に焦らないように今から着ていく服を決めておこう!」
「類義語」濡れぬ先の傘 4選
「濡れぬ先の傘」の類義語はたくさんあります。ここでは、その中から4選ご紹介していきます。
石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)
強固な石橋であっても、安全かどうか叩いてから渡るということから、用心の上にさらに用心を重ねて物事を行うこと。
(進むのに細心の注意を払う。)
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]基本的には良い意味で使われますが、慎重すぎることへの皮肉としても用いられることがあります。
「石橋を叩いて渡る彼だからこそ、今まで一度も大きな失敗がないのである。」
転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
転ぶ前に杖を用意しておかないと何の意味もなさないということから、いざという時でも安心なように、用心して手を打っておくことのたとえ。
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]相手に注意を呼びかけたり、準備を促すときに使われます。
転ばぬ:失敗しない
先:未来
杖:準備
「転ばぬ先の杖で、ちゃんと明日の遠足の準備をしてから寝よう。」
備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)
普段から準備をしておけば、いざというとき何も心配がないということ。
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]主に、災害や事故に備える教訓として使われています。
「こちらの保険を追加してみてはいかがでしょうか?備えあれば憂いなしですよ。」
念には念を入れよ
大切なことは、過ちがおきないように十分に注意したうえにも、さらに注意し確認せよ。
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]特に慎重にならなければならない時に使います。
その上、温泉もあるというから、非常にぬるい温泉だと仲介者も差配も家主も念には念を入れてダメを押したのを承知の上で越してきた。
参考文献:坂口安吾『温浴』
「対義語」濡れぬ先の傘
ここでは「濡れぬ先の傘」の反対の意味をもつ、ことわざを見ていきます。
渇して井を穿つ(かっしていをうがつ)
喉が渇いてから井戸を掘っても手遅れだということから、必要に迫られてから慌てて準備をしても、間に合わないことのたとえ。
[jin_icon_bulb color=”#e9546b” size=”21px”]反省や戒めの言葉として使われるケースが多い。
穿つ:掘る・穴を開ける
「結婚式の一週間前にダイエットを決意したA子。渇して井を穿つである。」
「英文」 濡れぬ先の傘 2選
Forewarned is forearmed.
(前もって警告されれば前もって準備ができる)
- forewarned:前もって警告する
- forearmed :前もって準備する(armは動詞の「武装する、準備する」)
Prevention is better than cure.
(予防は治療にまさる)
- prevention:防ぐこと、防止
- is better than:よりよい、よりもまさる
- cure:治療、治す
[chat face=”22410718-2.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「濡れぬ先の傘」を英語で表現する場合、前もって準備するという意味の文章が使われるんですね。[/chat]
まとめ
いかがでしたか?
[chat face=”22410718-3.png” name=”” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]「濡れぬ先の傘」とは、雨に濡れる前に傘をさすということから、失敗しないように手回しよく準備するたとえのことわざなのですね![/chat]
何事にも濡れぬ先の傘で、その場で慌てないように前もって準備することが大切なんですね。
〜濡れぬ先の傘〜
用心して前もって準備しているときや、物事の予防や準備を促すときに使われます。
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