思い立ったが吉日ということわざの意味を知っていますか?
何かしようと思ったら、迷わずにすぐに始めようという意味です。
例えばバーゲンセールで好みの服を見つけたとき、どれにしようか迷っていたらほかの人に取られてしまいますよね。そして、あとで後悔することになります。
習い事を始めようと思ったときも、あまり考えず、勢いで始めるというのも悪くはないと思います。やってみて自分には合っていないと思ったらやめてもいいんです。
もし、やってみて良かったと思えたのならば、そのぶん結果が出るのも早くなるので、思い立ったが吉日となるでしょう。
本記事では、「思い立ったが吉日」という言葉の意味や類義語、使い方など徹底解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!
読み方 | 思い立ったが吉日(おもいたったがきちじつ) |
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意味 | 何かしようと思ったら、迷わずにすぐに始めよう |
使い方 | 決心したらすぐに行動に移すとき |
英文訳 | Never put off till tomorrow what you can do today. |
類義語 | 善は急げ/好機逸すべからず/今日なし得ることは明日に延ばすなかれ |
思い立ったが吉日とは
何かをしようと決心したら、すぐに始めるのがよいということ。
「吉日」とは暦により縁起のよい日のこと。昔から日本では、物事を起こすときには縁起のいい日を選ぶ習慣があるが、暦にこだわりすぎると機会を逃しかねない。日を選ばずに気持ちが熱いうちに動いたほうがいいという考え。
2020/3/16 西東社編集部
『今日から役に立つ! 教養の「ことわざ」1500』( 西東社) P42 引用
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]わしたち年寄りは、暦にこだわる人が多いな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]たしかにそうですね。結婚式をするなら「大安」がいいとか、葬式では「友引」は避けるとかですね。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]結婚式は、友引でもいいんじゃろう?[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]はい。それでも、お昼前後は「凶」に当たるので避けた方がいいそうですよ。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]なに?日だけではなく、時間でも変わるのか?ややこしいな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]まあ、そこまで神経質に考えることはないと思いますけどね。[/chat]
「意味」何かしようと思ったら、迷わずにすぐに始めようということ。
「思い立ったが吉日」
このことわざは、わりと「耳にしたことがあるよ」とおっしゃる方も多いのではないでしょうか。
場合によっては、じっくりと考えて動かないといけないこともあるのですが、このことわざを使おうと思ったときには、すでに自分の中である程度の答えが出ていることが多いです。
そこから、やっぱりもう少し考えた方がいいのかな?
やって後悔しないかな?
などと迷いがある場合に、「思い立ったが吉日」だ!
と友人から言ってもらう、または自分自身で言うことで、その一歩を踏み出す勇気が出ます。よし、やってみようと。
そんなおまじないの効果もあります。
「ことわざのイメージ」
● 迷わずにすぐに行動する。
● 迷って後悔するくらいならすぐに始めよう。
このようなイメージではないでしょうか。
「使い方」決心したらすぐに行動に移すとき
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]書斎にある古本を処分しようかな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]それはいいですね。思い立ったら吉日ですよ。さあ、すぐに始めましょう。[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]しかし、いつか読むかもしれんしな。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]おじいさん、そう言いながら、あそこに置いてある本いつ読みましたか?[/chat]
[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]覚えちゃおらん。[/chat]
[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]だったら今すぐ捨てましょう。わたしも手伝いますから。[/chat]
この例文のように、思ったらすぐに行動に移そうという意味合いで使っています。
これを参考に下にいくつか例文を載せてあります。
「例文」決心したらすぐに行動に移すとき
「思い立ったが吉日」は、決心したらすぐに行動に移すという意味でしたね。
これを踏まえて、悪い例と良い例を見てみましょう。
「思い立ったが吉日だ。来週末にキャンプに行こう!」
「いやいや、行くんだったら、今日でしょう?」
今すぐに行動に移せないときには使いません。
夜に思い立って、次の日の朝に行動するくらいまでが限度ではないかと思います。
気が変わらない程度の時間経過にとどめておくと良いでしょう。
「近いうちに、結婚式場を決めたいね」
「そうだな。よし、思い立ったが吉日だ。これから行ってみよう」
思ったらすぐに動く。
そこから先のことは、またあとで考えればいい。
さっと動くことも大事ですよ。
「類義語」思い立ったが吉日に似たことわざ
善は急げ
良いと思ったことは、迷わずにすぐ実行すべきだということ。
【例文】日曜大工が趣味のお父さんが、近くの森に置きたいと、鳥の巣をいくつか仕上げた。善は急げ。さっそく手ごろな木にくくりつけた。それから数日後、確認しに行くと中に卵があった。
[box06 title=”あわせて読みたい”]善は急げ[/box06]
好機逸すべからず
良い機会は逃がしてはならないということ。
【例文】絵画の公募がある。描きためた作品はいくつかあったが、出品してもどうせ落選するよと弱気になっている友人にひとこと。
「好機逸すべからず」
[box06 title=”あわせて読みたい”]好機逸すべからず[/box06]
今日なし得ることは明日に延ばすなかれ
ベンジャミン・フランクリンの名言。
「今日できることは明日に延ばさず今日のうちにやれ」という意味。科学者(雷の実験)であり、政治家だった彼が生きた激動の時代だったからこそ生まれた名言である。
【例文】晴天続きだったので、屋根の補修を後回しにしていた。天気予報を見てもまだしばらく雨は降りそうにない。
「今日なし得ることは明日に延ばすなかれ」という言葉を思い出した。そしてブルーシートだけでもかけておくかと屋根に上った。夜も遅かったので、家族の反対もあったが10分ほどで終了。
翌日。晴れると言っていた天気予報が一転。なんと朝から雨だった。
「対義語」思い立ったが吉日と反対の意味をもつことわざ
石橋を叩いて渡る
ものごとに対して、細心の注意を払って行動すること。
【例文】このプロジェクトは、勢いだけでは失敗する。ときには石橋を叩いて渡ることも重要だ。
果報は寝て待て
良い結果は、向こうからやってくるのをじっと待てということ。
【例文】面接を受けた。果報は寝て待てだ。焦ってもどうしようもない。
物には時節
何ごとにもタイミングというものがあるので、それを見計らって行動すべきであるということ。
【例文】彼と結婚したいのはやまやまだが、物には時節。先走ってもうまくいかない。
「英文」思い立ったが吉日
Never put off till tomorrow what you can do today.
今日できることを、明日まで延期しないでください。
put off till~ → ~まで延ばす、~まで延長する
この文章の場合は、延ばすのではなくすぐにやるので、「明日まで延ばすな」と命令文のがポイントですよ。
まとめ
「思い立ったが吉日」とは、何かしようと思ったら、迷わずにすぐに始めようという意味でした。
もちろん、なにもかも迷わずにすぐに始めなさいというわけではありません。人生において、重要な決断をする場面では、じっくりと考えて行動する必要もあります。
それでも、自分の中である程度の答えが出ているものもあります。そういう場合は、とりあえずやってみるという経験も必要ではないでしょうか。
失敗して成長する。それも大切なことです。
何かしようと思ったら、迷わずにすぐに始めるときに使うことわざ。
数日考えて行動に移すときには使わない。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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