大男総身に知恵が回り兼ねとは?意味や使い方などをくわしく解説!

大男総身に知恵が回り兼ね
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大男総身に知恵が回り兼ね」ということわざをご存じでしょうか?

簡単にいうと、「図体ばかり大きくて知恵がなく役に立たない男」という意味です。
体が大きかったら、それだけで頼りになりそうに思えますが、それが見かけ倒しだったというわけです。

また、体が大きいからというのを武器に、人を威圧できると思うのは間違いだという警句でもあります。

本記事では、「大男総身に知恵が回り兼ね」という言葉の意味や使い方などを詳しく解説していきます。読み終える頃には、マスターになっているでしょう!

読み方 大男総身に知恵が回り兼ね(おおおとこそうみにちえがまわりかね)
意 味 図体ばかり大きく知恵のない人をあざけっていう言葉
使い方 見た目は頼りになりそうだが、実際には役に立たない男に対して使う
類義語 独活うどの大木/大きな大根辛くなし
対義語 山椒さんしょうは小粒でもぴりりと辛い/小さくとも針はまれぬ
英 文 ・Big men lack wisdom.
・A man of large size has no wisdom.

 

目次

大男総身に知恵が回り兼ねとは

たくましい男の背中

たくましい男性を見ると、それだけで守ってもらえそう。頼りになりそうと思ってしまいませんか?
今回は、そうではない・・・・・ということわざを紹介していきます。

「意味」図体ばかり大きく知恵のない人をあざけっていう言葉

見かけ倒しの犬

図体ばかりは大きいが、愚鈍で役に立たない男をあざけっていう言葉。

出典:新星出版社『大きい活字の故事・ことわざ辞典』P124
東京外国語大学名誉教授 国松 昭 監修(2008)

「ことわざのイメージ」

●体格が良くても、頼りになるとは限らない。

●強そうに見えても、いざとなったら役に立たない。

このように、使えない男をイメージしてみてください。

総身とは「体全体」のこと。
このことわざでは、体が大きい人の全身を表す言葉として使われています。

総身に知恵が回り兼ね」は、体が大きいので全身に知恵が回らないという意味です。

「使い方」見た目は頼りになりそうだが使えない男に対して使う

酔いつぶれる男

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]あいつは体格も良くて、頭も切れる男だと思っていたんじゃがな・・・[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]大男総身に知恵が回り兼ねですね。[/chat]

[chat face=”naruzou.png” name=”ためになるぞう” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]まったくじゃ。今日も酔いつぶれておったぞ。[/chat]

[chat face=”obaasan_face.png” name=”ためになるこ” align=”right” border=”green” bg=”none” style=””]立派な体が何の役にも立っていませんね。[/chat]

これを参考に悪い例、良い例を紹介します。

「例文」大男総身に知恵が回り兼ね

悪い例良い例

ラグビー部の友人に聞いてみた。
「なあ、大男総身に知恵が回り兼ねって知ってるか?」
「俺みたいに、体も大きくて頭もいいってことだろ?頼りになる男ってモテモテだぞ」
と、自慢げに話していた。

まったく逆のことを話しています。
本当に知恵が回っていませんね。

半之丞は誰に聞いて見ても、ごく人のい男だった上に腕も相当にあったと言うことです。けれども半之丞に関する話はどれも多少可笑おかしいところを見ると、あるいはあらゆる大男なみ総身そうみ智慧ちえが廻り兼ねと言うおもむきがあったのかも知れません。

引用:青空文庫 芥川龍之介『温泉だより』より一部抜粋

半之丞はんのじょうは、誰に聞いても腕も相当にあったというくだりからは、大男でなおかつ頼りにもなるという風に見えますが、全文を読むとそうとばかりは言えないと感じます。
短編なので読んでみられてはいかがでしょうか。

Twitterに、小説に出て来る温泉の写真がありましたので紹介します。

「類義語」大男総身に知恵が回り兼ね

強そうに見える大男

独活うどの大木

独活とは、ウコギ科の多年草で、山野に生え高さ2~3メートルくらいに成長します。茎は太くてかたいですが中が空洞なので、食用にも木材にも使えないということから、しっかりしているように見えるが、中が空っぽ。役に立たないという意味で使われます。

【例文】あいつは、図体ばかり大きくて何もできんな。まるで独活の大木だ。

独活の大木については、こちらもご覧ください。

[box06 title=”あわせて読みたい”]独活の大木(うどのたいぼく)の意味とは?由来・使い方の例文を紹介![/box06]

大きな大根辛くなし

大きな大根は、しっかりして美味しそうに見えますが、実はピリッとした大根特有の辛さもないことから、体の大きな人はどこか間が抜けていて、つかみどころがないというたとえ。

【例文】あの男は、大きな大根辛くなしだな。どこか間が抜けて頼りにならん。

「対義語」大男総身に知恵が回り兼ね

うな重

山椒は小粒でもぴりりと辛い

小さくても、その辛さはかなりのものというところから、体は小さくて弱そうに見えるが、実際には強くて頭も切れて侮れないことのたとえ。

余談ですが、うな重や麻婆豆腐にかけると、少量でも辛さが引き立ちますよね。

小さくとも針は呑まれぬ

小さくてもけっしてあなどれないという意味。

Twitterから探したものを紹介します。

「英文」大男総身に知恵が回り兼ね

大男

Big men lack wisdom.

(和訳)大男には知恵がない。

big men=大男 lack=ない wisdom=知恵

A man of large size has no wisdom.

(和訳)体格のいい人(男)には知恵がない。

has no=~がない

large sizeは、服のサイズにも使われていますので、馴染みがあるのではないでしょうか。大きなサイズのことです。

ダメ人間、ダメ男、役立たず=useless man

全身=whole body

まとめ

役立たずの酔っ払い

大男総身に知恵が回り兼ね」とは、図体ばかり大きく知恵のない人をあざけっていうことわざでした。

もちろん世の中には、体格も良い、頭も切れるボディーガードのような素晴らしい男性もたくさんいます。

世の男性が全員「大男総身に知恵が回り兼ね」というわけではないので、そこは誤解のないようにお願いします。

  • 体格が良くて頼りになりそうと思っていたのに、実はそうではなかったとう人に対して使います。
  • 体格が良いということだけで、使わないようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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