鷺を烏と言いくるめる(さぎをからすといいくるめる)とは?意味や使い方や英語を解説

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「鷺を烏と言いくるめる」(さぎをからすといいくるめる)ということわざをご存じでしょうか?

さぎは白い鳥、からすは黒い鳥。  同じ鳥類でもどう見ても別物。                                 明らかに正しくないのに、ものの道理を強引に言い曲げることのたとえを現したことわざです。

本記事では、さぎからすと言いくるめる」という言葉の意味や類義語、使い方、英語など徹底解説していきます!

読み方鷺を烏と言いくるめる(さぎをからすといいくるめる)
意味明らかに正しくないのにものの道理を強引に言い曲げるたとえ。
使い方いつも「鷺を烏と言いくるめる」ようなことを言っていると誰からも信用されなくなりますよ。
英文訳(try to) persuade somebody that black is white       (挑戦する)白を黒だと説得する
類義語・馬を牛という ・柄の無い所に柄をすげる ・鹿を指して馬と為す                       ・這っても黒豆
目次

「鷺を烏と言いくるめる」とは

鷺を烏と言いくるめる

「意味」正しくないものの道理を強引に曲げる

 白いさぎであることは一目瞭然いちもくりょうぜんなのに、黒いからすだと言い張ることから。               「鷺を烏という」「鷺を烏と言いくろむ」また略して「鷺を烏」「烏を鷺」とも言います。

「言いくるめる」とは口先で相手を丸め込むという意味。

「ことわざのイメージ」

●明らかに違うとわかるのに、自己主張を通そうとする

「いつわりの言葉をならべたてる」イメージ。

「使い方」屁理屈とわかっていながら見逃すとき

鷺を烏と言いくるめる 意味
なるこ

あら、なるぞうさん。お客様用のケーキ食べてしまったの?

なるぞう

さっき窓からネコが出ていくところをみかけたよ

なるこ

なるぞうさん。口元にクリームがついていますよ。

なるぞう

わしは食べとらん!食べて逃げたのはネコじゃ。

なるこ

そんな鷺を烏と言いくるめるようなこと言ってないで、早く代わりのものを買ってきてちょうだい。

使い方2

間違ってることが明白なのに道理を曲げても自説を雄弁に主張する事。

当てはまる熟語

「例文」鷺を烏と言いくるめるの悪い例・良い例

裸の王様

王さまはきらびやかなてんがいの下、どうどうと行進していました。人々は通りやまどから王さまを見ていて、みんなこんなふうにさけんでいました。「ひゃぁ、新しい王さまの服はなんてめずらしいんでしょう! それにあの長いすそと言ったら! 本当によくおにあいだこと!」                「でも、王さま、はだかだよ。」
とつぜん、小さな子どもが王さまに向かって言いました。

青空文庫「裸の王様」より

「まぁ、坊やなんてことを。鷺を烏と言うようなことを言ってはダメよ。」

ちょっとややこしいんですが、この場合坊やは正しいことを言っているので使い方としては間違っています。「鷺を烏と」言っているのは坊や以外の全員です。

僕は状況を変えたくて、鷺を烏と言いくるめるように必死に弁解してみたが、結果は変わらなかった。

なんとも残念な良い例です(´;ω;`)

その様な話の運び方は、サギを烏と言いくるめて、自分自身の虫の良い量見を弁護しようとする態度だと思う。なぜか?                                                   底本:「三好十郎の仕事 第二巻」學藝書林

「類義語」4つをご紹介

サギ

馬を牛という

権力などを利用して、自分の主張を無理に押し通すことのたとえ。また人の心の中を推測することのたとえ。

柄の無い所に柄をすげる        

無理に口実を設けて、理屈をこねること。

鹿を指して馬と為す

人を威圧して、間違いを押し通すことのたとえ。

這っても黒豆

小さな黒いものがはいだして虫であることがわかっても、黒豆だと言い張る。誰の目にも明らかな反証が出てきても、自説を曲げない頑固者のたとえ。

参照 コトバンクより

「英文」にすると…

(try to) persuade somebody that black is white

(挑戦する)誰かに白を黒だと 説得する

まとめ

いかがでしたか?

さぎからすと言いくるめる」とは明らかに正しくないのに、ものの道理を強引に言い曲げることのたとえ。

「鷺を烏と言いくるめる」と聞くと「見苦しい言い訳」に聞こえていますが、実際には裸の王様のようにわかっているけど、空気を読んで見逃すような「鷺を烏と言いくるめられる」状況は日常的にあるのかもしれませんね。

・へりくつやいつわりの言葉。 ・間違いを強引に正当化することのたとえ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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